
- ●天皇は日本史において、祭祀(さいし)のトップであった。
- ●実は長い間、神道よりも仏教が天皇の身近にあった。
- ●神道を重んじようという動きは江戸時代の後半に始まった。
天皇は2000年以上にわたって日本国民のために祈り続けてきました。
「まつりごと」は政治と祭祀から成ります。天皇は日本史において、この祭祀のトップであったわけです。
ここで重要なのは、明治まで、実は神道よりも仏教の方が天皇の身近にあったこと。
持統天皇の時代に神話がまとめられ、天皇家は天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫とされました。この天照大神をまつるのが伊勢神宮の内宮ですね。天照大神のモデルになったとされる持統天皇は伊勢神宮に参拝されています。その後、〇〇天皇まで、天皇が伊勢神宮を参拝することはありませんでした。さて、〇〇天皇がどなたかご存じですか?
どちらかというと従属的な存在であった神道を重んじようという動きは江戸時代の後半に始まりました。これをリードしたのが「〇学」です。〇学とは?
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東京大学史料編纂所教授

1960年生まれ。東京大学・同大学院で日本中世史を学ぶ。専門は中世政治史。史料編纂所で古代史料部門を担当する。著書に『考える日本史』『承久の乱 日本史のターニングポイント』など。
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