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今回のチェックポイント
  • ●日本史において多くの女性天皇は、意中の男性天皇が即位するまでのつなぎの役割を果たした。
  • ●持統天皇は、孫の文武天皇を即位させるべく皇位についた。
  • ●古代においては、成人男性が天皇に望まれた。
持統天皇は、百人一首に選ばれた歌でも有名(写真:PIXTA)

 今回は日本史における女性天皇についてお話しします。

 女性天皇がこれまでに何人いたかご存じですか。
 答は8人・10代。
 数字が異なるのは、重祚(ちょうそ)した(2度、位についた)女性天皇が2人いたからです。
 皇極天皇は斉明天皇として、孝謙天皇は称徳天皇として、2度目の皇位につきました。

 それぞれの女性天皇が即位した事情を見ると、中継ぎの役割が多かったと言えます。

 例えば、天照大神のモデルと言われる持統天皇。同天皇は、自分の血統を皇室に残すことに熱心でした。自らが生んだ草壁皇子を皇位につけようとしましたが、同皇子は若くして亡くなってしまった。そこで、同皇子の息子である文武天皇に継承させるべく、中継ぎとして即位したのです。

 文武天皇の後に即位した元明天皇、元正天皇も女性です。彼女たちは、文武天皇の跡を、その息子である聖武天皇に継がせるべく中継ぎの役割を果たしました。聖武天皇は奈良の大仏を建立したことで有名ですね。

 女性天皇の中で唯一、天皇になるべくしてなったのは〇〇天皇です。〇〇天皇がどなたか、ご存じでしょうか。

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本郷和人(ほんごう・かずと)
東京大学史料編纂所教授

1960年生まれ。東京大学・同大学院で日本中世史を学ぶ。専門は中世政治史。史料編纂所で古代資料部門を担当する。著書に『考える日本史』『承久の乱 日本史のターニングポイント』など。