大型開発プロジェクトで変貌しつつある東京。その注目エリアをピックアップし、地域の歴史や地形と絡ませながら紹介していく連載です。現地に残る史跡、旧跡のルポも交えて構成。歴史好きの人のための歴史散歩企画としても楽しめます。変貌する「ネオ東京」の“来し方行く末”を鳥瞰(ちょうかん)しつつ、歴史的、地勢的特性を浮き彫りにします。(写真:東急株式会社)
シリーズ
202X年 ネオ東京「今昔物語」

15回
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虎ノ門ヒルズ駅開業 交通の要衝復活を狙う虎ノ門
2020年6月6日、東京メトロ日比谷線に56年ぶりの新駅「虎ノ門ヒルズ」が暫定開業した。虎ノ門ヒルズ駅の周辺は江戸時代、小さな武家屋敷が密集していたため、その地割りが昭和の時代になっても残っていた地域だ。商業地としてもビ…
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高輪ゲートウェイ駅周辺で縄文~近世の史跡の宝庫を味わう
高輪ゲートウェイ駅はかつては海だったところ。しかし時代を遡って行くと、周辺の高輪地区は縄文時代からの歴史を刻んできた、由緒ある土地だった。旧東海道(現、第一京浜)はもとより、平行して台地の上を走る二本榎通りはかつての奥州…
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高輪ゲートウェイ駅とともに大変貌する品川駅の過去と未来
高輪ゲートウェイ駅を含む「グローバルゲートウェイ品川」プロジェクトの進行とともに、品川駅周辺の再開発もいよいよ始まろうとしている。拡充される北コンコースや新設される北口改札、北口広場、そして京浜急行駅の改造など、2027…
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新玄関口、高輪ゲートウェイに込めたJR東日本の思いと限界
2020年3月14日、開業の高輪ゲートウェイ駅は大規模再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」の玄関口として誕生した。だが、現時点では、巨大な線路スペースによって高輪地区と海側の埋め立て地は分断されたままだ。かつ…
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高輪ゲートウェイ駅の過去を知る「高輪橋架道橋」の数奇な運命
2020年3月14日、高輪ゲートウェイ駅が暫定開業した。24年には、周辺で進む大規模再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」の1街区~4街区の竣工と合わせ本開業する。未来の東京の“玄関口”を目指すこの地は、かつて…
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渋谷駅乗り換え物語 7年後、80年前の利便性を取り戻せるか
渋谷駅周辺の再開発とともに、次々と姿を変える渋谷駅。姿を変えるたびに動線が変化し、乗り換えもしにくくなると評判が悪い。だが、渋谷駅は今から80年前、東急の五島慶太によって、乗り換えしやすい近代的なターミナル駅として登場し…
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【番外編】東京メトロ「新」渋谷駅で大混雑、苦行はあと7年続く?
2019年11月の渋谷スクランブルスクエア(第Ⅰ期)のオープンで注目された渋谷の再開発。とはいえ、再開発の工事は折り返し点にたったばかりだ。20年1月3日には、東京メトロ銀座線の渋谷駅が130メートル東に移動し、新駅舎が…
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鎌倉時代の道をたどりつつ「いざ!国立競技場」
国立競技場のこけら落としも終わり、いよいよ新しい競技場を利用する時代がやってきた。そんな国立競技場の周辺には、江戸時代だけでなく、それより昔の時代の名残りを今でも体験できる道や旧跡がある。そんな道を使って国立競技場へ行き…
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国立競技場はなぜ神宮外苑にできたのか
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新しい国立競技場。この地には、その前身として、国立霞ヶ丘陸上競技場(旧国立競技場)、さらには明治神宮外苑競技場という巨大施設が造られていた。しかし、そこ…
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「SAYONARA国立競技場」「HELLO,OUR STADIUM」
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとして、複雑な経緯を経て完成した国立競技場。取り壊された旧国立競技場には、その前身となる明治神宮外苑競技場が存在した。なぜ、この地に競技場が作られたのか、そし…
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中世へ遡る歴史散歩を変貌中の渋谷で楽しむ
2017年度の大団円に向けて変貌し続ける渋谷。だが、渋谷駅周辺を散歩してみると、今でも過去の姿を思い起こす体験ができる。鎌倉時代から江戸の名残を楽しめる街歩きルートを紹介する
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江戸、昭和の渋谷川を振り返る歴史散歩をしてみる
2017年の大団円に向けて変貌し続ける渋谷。だが、渋谷駅周辺を散歩してみると、今でも過去の姿を思い起こす体験ができる。高度成長期から鎌倉時代までの渋谷を楽しめる街歩きルートを紹介する
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渋谷の分断を解消するカギ、「アーバン・コア」とはなにか
明治・大正・昭和期を経て、前回の東京オリンピクの時に最終的に6つに分断された渋谷。渋谷駅周辺の大規模再開発は、12年に開業した渋谷ヒカリエを皮切りに、27年の渋谷スクランブルスクエア第二期工事の完成をもって終了する。そ…
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再開発で渋谷は分断のくびきから解き放たれるか
明治・大正・昭和期を経て、前回の東京オリンピクの時に最終的に6つに分断された渋谷。渋谷駅周辺の大規模再開発は、12年に開業した渋谷ヒカリエを皮切りに、27年の渋谷スクランブルスクエア第二期工事の竣工をもって終了する。そ…
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6つに分断された“迷宮”渋谷はどうして生まれた?
明治・大正・昭和期を経て成長を続けてきた渋谷は気づけば、6つに分断された街になっていた。そんな中、渋谷駅を中心に大規模な再開発プロジェクトが進んでいる。すでに開業した渋谷ヒカリエ、渋谷ストリームなどに加え、19年11月に…
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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