提供:コカ・コーラ ボトラーズジャパン
2030年までにすべてのPETボトルを100%サスティナブル素材に切り替える──。この高いハードルに挑むコカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、目標達成に向けたさまざまなプロジェクトを進行中だ。使用済みPETボトルを「資源」として扱う同社の取り組みの一部を紹介する。
身近なPETボトルのあり方が変わろうとしている。背景にあるのは、飲料メーカーなどによる多様な取り組みだ。なかでも、日本コカ・コーラと全国5社のボトラーなどで構成されるコカ・コーラシステムは、グローバルビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、「設計」「回収」「パートナー」の3本柱からなる「容器の2030年ビジョン」を策定。2019年には早くも目標達成期限を前倒しするなど、順調に成果を上げている。
同ビジョンの目標は、2030年までにすべてのPETボトルを100%サスティナブル素材に切り替え、販売する製品と同等量の容器を100%回収・リサイクルすること。これらを実現するため、コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、3本柱を体現する取り組みをしている。
まず「設計」については、台湾の繊維大手である遠東新世紀との再生PETボトル原料の共同開発がある。これは、再生PET樹脂製造で世界シェア2位の規模を誇る同社のケミカルリサイクル技術、「TopGreen ChemCycle(トップグリーンケムサイクル)」を活用したPETボトルの製品化プロジェクト。同技術を使い、使用済みPETボトルを、新しいPET樹脂原料と同レベルの原料に変換することで、従来から使用しているPETボトル用原料と同等の品質および安全性を実現する。トップグリーンケムサイクルによる、再生PET原料を使ったPETボトル製品は世界初で、すでに「い・ろ・は・す 天然水」など一部の商品で試験販売を展開中だ。
「回収」においては、ウエルシアホールディングスと共にPETボトルリサイクルに関する実証プロジェクトを実施。栃木県小山市内11店舗(2020年11月現在)のドラッグストア「ウエルシア」店頭にPETボトルの回収ボックスを設置し、回収後は新たなPET原料としてリサイクルする「ボトルtoボトル」の仕組みを共同で構築するのが狙いだ。2021年3月には、対象地域・店舗を拡大した本格展開を予定している。
同社が「パートナー」とするのは、企業や業界団体だけではない。2020年10月には、東京都東大和市との「地域活性化包括連携協定」を締結。その一環として、市内に「PETボトル自動回収機」を設置し、「ボトルtoボトル」を促進する。地域に根ざした同社の活動は、住民のリサイクル意識向上の観点からも期待されているようだ。

2030年に向け、着々とPETボトル改革を進めるコカ・コーラ ボトラーズジャパン。その実現が、より持続可能な社会への大きなステップとなることは間違いない。
■お問い合わせ先
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
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