川西:簡単です。「下げようスピード 上げよう給料」です。
! たったワンフレーズですが、スピードを下げる意味が一気に明確化されました。だとすると、鉄道会社もただ「中ほどまでお進みください」でなく、「そうすれば通勤時間が快適になります」とか「混雑が緩和します」とか、“中ほどまで進む意味”を付け加えた車内放送をすればいい、と。
川西:やってみる価値はあると思います。
私、今日はこの後、話がどう展開するか、読めてますよ。
筆者:ほう。
ずばり、電車で「中ほど」まで進まない人にはいくつかのパターンがありますが、特に深刻だと思われるのは、「脳の中に気を利かせる回路ができていない人たち」だと思います。そして、そういう人たちは、電車の中だけでなく、自社のオフィスや商談先でも当然、他人に対して細かな気配りができていない可能性がある。
筆者:「他人のことはどうでもいい」と思う自分中心主義者である確率は高いでしょうね。
で、そういう人たちは会社に入ると、当然あんな感じになって、こんな感じになるだろうから、最終的には書籍『同窓会に行けない症候群』に出てくる人のパターンに該当する人間になる。
筆者:大正解!
電車で中ほどまで進まない人は、同窓会の会場でも中ほどまで進まない
つまり、電車で「中ほど」まで進まない人は、同窓会に行けない人である可能性も高い、と。
筆者:まあ行くのかもしれませんが、電車で「中ほど」まで進まない人は、同窓会の会場でも「中ほど」まで進まないんじゃないですか。それこそドア横をキープし、すぐ帰る人もいると思います。では、ここで応用問題。同じ電車ネタで、例えば「電車で異常にもたれかかってくる人」は同窓会に行くと思いますか、行かないと思いますか。
そりゃあ、「ドア横キープマン」同様、他人に対する迷惑を顧みない人が多いでしょうから、書籍『同窓会に行けない症候群』の理屈が的を射ているとすれば、同窓会にも行けないと思います。
筆者:ところがそこは複雑なんですよね。続きは次回にしましょう。
日経ビジネスから
『同窓会に行けない症候群』
を刊行しました!
2017年『宝くじで1億円当たった人の末路』がシリーズ18万部のベストセラーになった著者の2年ぶりの最新作! テーマは「同窓会」です。
同窓会という言葉を聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?
「勉強が得意だった学級委員長」「腕っぷしの強い番長格」
「運動神経にたけた人気者」「アイドルだったあの子」……。
懐かしいたくさんの同窓生の顔とともに、
「体育祭」「文化祭」「修学旅行」「恋愛」などの
甘酸っぱい思い出が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
あいつ、今どうしてるんだろう?
昭和の時代までは、多くの人がこぞって参加していた同窓会ですが、
平成の30年間で、驚くほど様変わりしています。
「大勢が集まる同窓会にはもう参加したくない」
そう考える人が大幅に増えているのです。
なぜ今になって同窓会に行かない人が増えているのか──。
本書はこの“謎”に深く切り込み、平成30年間の企業文化や社会構造の変化を分析することで、裏側にある理由に迫ります。
「出世できなかった」「起業に失敗した」「好きを仕事にできなかった」……。
それぞれの事情を、多角的に考察し、「小学生時代にモテた人」「一念発起して起業した人」など様々な人生の末路にも迫ります。
「ベストな人生とは何か」「幸せな生き方とは何か」
自分やクラスメートの人生を考えながら、この本を読めば、生きるための何がしかのヒントがきっと見つかるはずです。
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