筆者:はい。

なぜ同窓会なのですか。

筆者:「アメリカファースト」の保護主義を支持するトランプ派と、それを排外主義と批判する反トランプ派が対立する米国。「ブレグジット(EUからの離脱)」を巡り国が2つに割れる英国。マクロン大統領の新自由主義的経済政策に国民が「黄色いベスト」を着て反発するフランス……。世界の主要国で進む“社会の分断”は、2019年の夏を迎えても収束する気配を見せていません。

はぁ。

筆者:幸いにも日本では、ここ10年ほど、格差の拡大や貧困層の出現が指摘されてはいますが、今のところは、まだ街を歩いても、社会の分断を明確に意識させられる光景を目にする機会は多くありません。ただ一方でこの国には今、2種類の人間がいます。同窓会に行ける人と、行けない人です。

アナタが同窓会に行かない本当の理由

……。仮にそうだとして、同窓会に行ける人と行けない人にはファッションに差があるとでも……。まあ、ただ考えてみると、私も同窓会からは随分足が遠のいてはいます。

筆者:それはなぜですか。

仕事が忙しくて、時間が合わなかった気がします。

筆者:本当にそれが同窓会に行かない理由ですか。

あと、SNS(交流サイト)が普及した結果、幼なじみと容易に近況を報告し合える環境が出現したこともあると思います。わざわざ同窓会に行かなくても…。

筆者:本当の本当にそれがアナタが同窓会に行かない理由ですか。そうした外的要因でなく、もっとアナタの心の中に、アナタを同窓会に行かせようとしない何かがあるんじゃないですか!

……。

筆者:……。

……。


『同窓会に行けない症候群』いよいよ発売!

日経ビジネスから
同窓会に行けない症候群
を刊行しました!

2017年『宝くじで1億円当たった人の末路』がシリーズ18万部のベストセラーになった著者の2年ぶりの最新作!テーマは「同窓会」です。

同窓会という言葉を聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?
「勉強が得意だった学級委員長」「腕っぷしの強い番長格」 「運動神経にたけた人気者」「アイドルだったあの子」……。

懐かしいたくさんの同窓生の顔とともに、
「体育祭」「文化祭」「修学旅行」「恋愛」などの 甘酸っぱい思い出が浮かび上がってくるのではないでしょうか。

あいつ、今どうしてるんだろう?
昭和の時代までは、多くの人がこぞって参加していた同窓会ですが、 平成の30年間で、驚くほど様変わりしています。

「大勢が集まる同窓会にはもう参加したくない」
そう考える人が大幅に増えているのです。

なぜ今になって同窓会に行かない人が増えているのか──。
本書はこの“謎”に深く切り込み、平成30年間の企業文化や社会構造の変化を分析することで、裏側にある理由に迫ります。

「出世できなかった」「起業に失敗した」「好きを仕事にできなかった」……。
それぞれの事情を、多角的に考察し、「小学生時代にモテた人」「一念発起して起業した人」など様々な人生の末路にも迫ります。

「ベストな人生とは何か」「幸せな生き方とは何か」
自分やクラスメートの人生を考えながら、この本を読めば、生きるための何がしかのヒントがきっと見つかるはずです。

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