ダイバーシティ経営がますます重要になっている。スペイン・IE大学のサンチアゴ・イニゲス学長は、性差だけでなく世代差、文化差、価値観の差にも気を配るべきだとし、欧州では女性の革新的なリーダーが伝統企業を変革した例を挙げる。
ラインアップ(毎週火曜日掲載)
  • 01 今は「日本再興」の最中だ
  • 02 管理職こそレベルアップせよ
  • 03 大企業を変革した女性経営者
  • 04 海外進出、これをやってはいけない
  • 05 デジタル化とグローバル化を生きる
  • 06 ボーダーレスで勝つ3つの黄金ルール
※今後の内容は変わる可能性があります
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グローバル経済において、ダイバーシティはどのような意味がありますか。

サンチアゴ・イニゲス(スペインIE大学学長):多くの企業にとって、ダイバーシティは大きな挑戦です。しかし、経営者の多くは最優先課題の1つとは考えていません。

 ダイバーシティというとき、活動を通じて実行すべきですが、行動原則としてダイバーシティを考える人はあまりいません。ダイバーシティを考えるとき、私は性差だけでなく世代差や文化差も考えます。さらに重要なのは、考え方のダイバーシティです。ビジョンが異なり、よい生活とは何かの意味も異なる。

 まず性の多様性から話しましょう。性の多様性は、ビジネスだけでなく、正義にも関わります。詳しく説明しましょう。

この先のポイント
  • ●多様性と利益にはどのような関係があるのか?
  • ●多様性を高めるそもそもの目的とは?
  • ●米IBM、米GMの共通点は?