北の核はどうなる?

山川:北朝鮮の復興資金で気になるのは、日本の戦後補償を当てにしている節があることです。だとすると、北朝鮮が核を保有したままでは、日本としてはお金を出すことはあり得ません。

 ところが文大統領を見ていると、本気で北朝鮮の核を放棄させようとしているのか、疑わしいところがあります。各国の視線があるので、建前上は核放棄を進めているように見せていますが、本音では、融和一辺倒。同じ民族の韓国には核もミサイルも撃ってこないと信じているようにも見えます。

真壁氏:そう、論理的にはおかしいですよね。核がダメなら本来は支援してはいけないはずです。

山川:矛盾を感じます。ゆくゆくは、在韓米軍を撤退させ、北朝鮮が核を保有したままで統一に向かうというシナリオを描いているようにすら見えてしまいます。しかし、そうなると、ますます周辺国は支援しないでしょう。

真壁氏:中国ですら、北朝鮮の核保有には厳しい。中国の役人と話をすると「周辺国に核を持たれるのは困る」と明確に言います。中国としては北朝鮮は確かに緩衝帯として重要ですが、勝手気ままにやられては困るのです。

山川:こうやって話を聞いていると、周辺国の理解や経済格差など、統一に向けたハードルは高いですね。東西ドイツに比べて、かなり困難な道のりであることが分かりました。

西野:本当に時間がかかりそうですね。真壁さん、今日はありがとうございました。

(注:この記事の一部は、BSテレ東「日経プラス10サタデー ニュースの疑問」の番組放送中のコメントなどを入れて、加筆修正しています)

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