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イランでも指導者はツイッター活用 

西野:でも、ハメネイ師は80歳でツイッターをあれだけご自身で活用しているんですか? 先日も12回も続けて投稿したとか。(注:6月13日の安倍総理との会談後、ハメネイ師が公式アカウントで、メッセージを連発した)

孫崎氏:イランの社会は宗教的ですが、文化水準はとても高いんです。特に理科系はすごい。教育もアメリカ式だと思った方がいいと思います。

西野:テクノロジーの水準が高く、フェイスブックなどの交流サイトも使っているということですね。その最先端の国同士の対立が激化しているわけですが、そこで次の疑問です。

別れても 好きな人とは 言えないの?

 昔、米国とイランは仲が良かった時代もあったと聞きました。なぜ、仲たがいしてしまったのでしょうか。

イラン人は米国が好き!?

孫崎氏:実はイラン人は米国のことを大変好きなんですよ。なぜそう言えるかというと、イラン革命が起こって、当時の国王の周辺の人はみんなロサンゼルスへ行った……。

山川:革命以前は親米のパーレビ王政でした。その国王に近い人たちが、ロサンゼルスに逃れたわけですね。

孫崎氏:そうです。そして彼らは、私が大使をやっていた2000年前後に、「帰ってきてよい」ということになったんです。米国籍を持っていても、政治的な害を与えなければ帰国してよいと。

 私がイランで通っていた歯医者は、半年ロスで営業して半年テヘランで営業するという人でした。イラン人のアメリカへの思い入れは誰よりも強いくらいです。

西野:確かに好き合っていた人同士の方がケンカも激しくなるものですよね(笑)。あまり好きじゃなかった人との別れ話ってあっさり終わるし。

孫崎氏:どうして好きと言えないかというと、1979年にイラン革命が起こったときにイランの学生が米国大使館を占拠した。米国はそれを取り戻せていない。

●革命後のイランの歴史

山川:映画(注:『アルゴ』)にもなりましたが、学生が1年以上占拠しましたね。国交を断絶したので今もそこを取り戻せていない?

孫崎氏:私がいたときにはイラン側が管理していて年1回、中を開放して、米国大使館がいかに悪いことをしたかというドキュメントを見せていました。米国にとっては、これがなかなか許せない。