豊島氏:アドバイスというよりも、まず西野さんは幸運ですね。自分が担当する時期にこれだけマーケットが動いているわけですから。

西野:はい。大統領選挙もありますし。

豊島氏:今年は後世の歴史に残るような動きがあるかもしれませんよ。

 同じ担当するのだったら、静かなときよりも、大きく動く方がエキサイティングですよ。アドレナリンが出っぱなしで、肉食系になると思います(笑)。帰国する頃には一段と……。

山川:いや、そもそも肉食系だと思います(笑)。

西野:なんてこと言うんですか、まだ嫁入り前です(笑)。

豊島氏:メディア関係者を気の毒に思うのは、現地に赴任しても簡単にはマーケットの中に溶け込んでいけないことです。

 私の場合、スイス銀行時代の友人がヘッジファンドや政府系ファンドにいるので、すぐに連絡を取って意見を交わすことができます。ただそこまでいくのに10~20年はかかりました。日本から赴任してすぐに価値ある情報に触れるのはとても難しい。

 アドバイスとしては、あまり日本人同士で群れないことです。日本人駐在員に招待されると、マンハッタンの日本料理屋に行くことが多いのですが、そこには銀行や商社、メディア関係者などが集まっていて、日本語で情報交換しています。ただそれなら日本にいてもできます。とてももったいない。

 だから西野さんにはできるだけ外にネットワークを広げることをお勧めします。

山川:先ほど豊島さんが話してくれた、貸しビルの一室で高速取引をしている人を取材すれば、面白いのでは。

豊島氏:ニューヨークに出張したときにはご案内しますよ。

 彼らはウォール街とはまるで文化が違う。服装もジーンズ姿などラフな格好をしています。人間的にはむしろ面白いですよ。ウォール街は金太郎飴(あめ)でどこを切っても同じですが、彼らは個性があります。金融業界のスタートアップですから。

西野:ありがとうございます!

 山川さん、数年後、豹変(ひょうへん)して戻ってくる私を楽しみにしていてください(笑)。

山川:もちろんですよ。

 この番組は時期を見て西野さんの後任のアナウンサーと続けたいと思っています。ただ「もっとみたい!」というタイトルは変える必要がありますね。西野さんの名前とかけてあるから(笑)。

西野:私がいなくなった後もこの番組をどうぞよろしくお願いいたします。

 視聴者、読者の皆様、本当にありがとうございました。

(注:この記事の一部は、BSテレ東「日経プラス10サタデー ニュースの疑問」の番組放送中のコメントなどを入れて、加筆修正しています)