山川:首位に立ったブティジェッジ氏はどんな人かというと……。

西野:はい、38歳。インディアナ州生まれ、大手コンサルティング会社のマッキンゼーを経て、軍隊の経験もあります。同州のサウスベンド市長を経て大統領候補に立候補したわけですが、性的少数者(LGBT)であることを公言しています。

山川:若いけれど、たくさんの経験を積んだ人ですね。

クラフト氏:彼がすごいのはハーバード大学を卒業したにもかかわらず、自ら志願し、アフガニスタン戦争に従軍したことです。今回の候補の中で唯一、軍歴がある。これは非常にプラスです。

山川:若者よりも年配の人たちに人気があるそうですね。「息子にするならこういう人物」といったイメージがあると聞きました。

クラフト氏:ありますね。演説はうまいし、政策的にも、まともでいい加減なところがない。

山川:お話を聞いていてクラフトさんにちょっと似ているような……(笑)。

クラフト氏:似ていないですよ、全然(笑)。

西野:昔の面影が……。

クラフト氏:30年前なら似ているかもしれない。

西野:好青年という感じが……(笑)。

山川:LGBTというのは選挙にどう影響しますか?

クラフト氏:民主党の予備選では大きな影響はないかもしれませんが、本選では不利に働くとみられています。アメリカでは宗教的に難しい。LGBTを頭では認めていても、心の中では違和感を持つ有権者が多い。そこで迷う人が出てくると思います。

 では、トランプ氏が褒められた振る舞いをしているかというと、こちらも「とんでもない」という話が出てくるわけですが。

西野:トランプ大統領の数々の女性をめぐる問題は、宗教的な問題ではないんですか?

山川:西野さんの質問は鋭い(笑)。

西野:ブティジェッジ氏は黒人にあまり人気がないと聞きましたが、なぜですか?

クラフト氏:市長を務めてきたサウスベンド市で起きた警察による黒人男性の射殺事件への対応をめぐり批判されています。

 一方、バイデン氏は黒人の支持が高い。これはオバマ大統領のときの副大統領だったからです。バイデン氏については、政策や性格などを支持している人は少ない。

トランプ氏に勝てるかがポイント

 民主党の予備選で有権者が何を一番大きなポイントにしているかというと、トランプ氏に勝てるかどうかです。そうすると現時点ではバイデン氏が消去法的に浮上する。中道派で黒人にも支持されているから、反トランプ票の受け皿になれるからです。とりわけ好きではないけれど、トランプ氏に勝てそうだから支持している人が多い。

西野:いろんな候補者の名前が出てきたので、次の疑問です。

民主党 候補者乱立 誰が勝つ?

西野:結局、最後に指名を受けるのは?

クラフト氏:あえて言えば、今のところの勝者はトランプ氏ですね。

山川、西野:?

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