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テンションの高いときこそ力を発揮できている

乃村さんは、ご自身が桓騎に似ていると思いますか。

乃村:僕も力を発揮するのは、テンションが高い、ノリノリのときです。「オレはヤバいな」と思っている時は、自分でも信じられないような策を思いついて、それが面白いように当たっていくんです。

 高学歴でピカピカの経歴を武器にするスタートアップの経営者は、僕は全く怖くありません。そもそも戦っているフィールドが違いますから。僕にできないことはたくさんあるけれど、彼らにも不得手な領域が存在する。がむしゃらに、失敗を恐れず挑むことや、常識にとらわれない発想で戦略を実行することは、僕はとても得意です。

 ただ一方で、先ほど推察した通り、僕自身も桓騎と同じように、僕と同じ戦い方をする人の方が、隙がなくてやりにくいんです。

 僕自身は経営者として、桓騎のような戦い方が得意だと自負しています。それも桓騎軍同様、うちの会社には優秀な軍師がそろっている。だから役員会ではしょっちゅうこう言っています。「この乃村という人間が、いかんなく力を発揮できるサービスや商品を作って、オレを操ってくれ」と(笑)。

 桓騎のようにイノベーティブなマーケターの側面と、強引なワンマンではなく、人に任せるところは任せる度量。この両輪が成り立てば、僕はさらに成長できるだろうと感じています。そして今、まさに『キングダム』で学んだことを、実際の経営の現場で実践しているところです。

(後編に続く)