心理的安全性を高めるコツ──凹をさらす

仲山:世のリーダーシップ本の多くが、「リーダーは誰よりも勉強し、人間力を磨いて、その組織、集団の中で最も器の大きな人間にならなければいけません」といった内容を説いています。

 でも、チームをジグソーパズルに見立てると、1つだけピースのサイズが大きいパズルは、うまく組めませんよね。小さいピースは、大きいピースに依存しようとするだけになりやすいんです。言い換えると、ピースのサイズ感がそろっている方が、良いチームになりやすい。

 そして、ジグソーパズルのピースが「みんなに自分の凹は見せないようにしよう」と頑張ると、組み合わせようがなくなります。

信は、その大事な「凹をさらすこと」ができている、と。

仲山:できていると言っても、天然でやっているんでしょうね。天然だから、羌瘣が飛信隊から抜けた時、信は自分で作戦を考えようとする。自分の欠点である凹の部分にもっと自覚的なら、「自分はできないので誰かお願い!」と任せるはずですから。

 ただ信は、それでも凹を隠そうとはしません。だから周囲の人も、「じゃあ私がこれやります」と、自分の得意なところを持ち寄ってきてくれる。

 そうやって、全体で凸と凹がかっちりと組み合わさると、メンバー全員が自分のできることをやりきっていれば組織全体としてうまくいくようになります。

 この「凹をさらしても非難や低評価をされない」という関係性が共有されているのが「心理的安全性」の高いチームの特徴です。

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