2019年の勤務時間は?
安倍首相の20年1~6月がどの程度激務だったかを量的に検証するために、まず19年1月~6月の首相動静を調べてみました。データについてはNHK政治マガジン「総理、きのう何してた?」を参照しています。
私邸や公邸発の時間を「仕事の始まり」、私邸公邸着時間を「仕事の終わり」と定義して、その間の時間を計算しました。官邸に到着するまでの移動時間が数分から数十分ほどあり、その間にレクチャーを受けているかもしれません。官邸を出て料亭で政治家や財界人と会食をしている間も、経済や雇用の話をしたり、場合によってはその場を籠脱けして重要な人と会っていたりしているかもしれません。よって家を出てから、家に戻るまでを「勤務時間」としました。
「移動時間は仕事じゃない」「食事をしているだけでも仕事になるのか」という批判もあるかもしれませんが、それも総理大臣の仕事だと筆者は思っています。また、「家に帰ってテレワークしている可能性だってあるだろ」というツッコミもあるでしょうが、記録上は「誰にも会っていない」となっているので、ご容赦いただければと思います。
さて、19年1月~6月の「仕事の始まり」から「仕事の終わり」までを棒グラフで表現してみました。
「仕事の始まり」はおおよそ7~8時、「仕事の終わり」はおおよそ21~22時と分かります。19年3月1日だけ翌午前2時50分まで棒が伸びていますが、これは国会対応によるものです。ところどころにある隙間が終日の休日を意味しています。ゴールデンウイークの後半は、しっかり休んでいるなぁ、という印象です。
見方を変えて、今度は勤務時間を棒グラフで表現してみます。平日は青色、土日は赤色で表現しました。
19年は3月9日と4月14日に終日東北を訪れたり、6月29日から30日にかけて、G20大阪サミットのホストとして活躍したりして、忙しい日を過ごしています。19年1~6月の勤務時間は以下のように集計できました。
平日平均勤務時間 | 約12時間42分 | 104日 |
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休祝日平均勤務時間 | 約6時間12分 | 24日 |
総勤務時間 | 約1470時間 | 128日 |
休日 | 32日 | |
外国訪問 | 15日 |
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