それが急に活発になり始めるのは、衆議院では第151回国会(森喜朗内閣から小泉純一郎内閣に代わった。2001年1月31日~01年6月29日)から、参議院では第168回国会(安倍晋三内閣から福田康夫内閣に代わった。07年9月10日~08年1月15日)からです。
件数の最大は、衆議院では第171回国会(麻生内閣。09年1月5日~09年7月21日に解散)で675本、参議院では第189回国会(安倍内閣。15年1月26日~15年9月27日)で403本を数えます。
閣議は原則週2回です。28週にわたった第171回国会では1回の閣議につき(衆院675本+参院249本)÷(28週×2回)=平均16.5回の質問主意書に対する答弁書に花押される計算になります。こりゃ、質問される側も、大変です。
誰が「質問主意書」を多く提出しているのか?
続いて、質問主意書の提出回数が多い人をランキング形式で表示します。
圧倒的に突出しているのが、鈴木宗男衆議院議員の2140回でした。その内訳を見てみましょう。ちなみに、下記に示した期間の前後に質問主意書は出されていません。第171回国会は675本中452本(約67%)が、鈴木宗男さんが提出していたようです。
国会 | 件数 |
---|---|
163 | 28 |
164 | 227 |
165 | 156 |
166 | 309 |
167 | 5 |
168 | 213 |
169 | 285 |
170 | 183 |
171 | 452 |
172 | 22 |
173 | 45 |
174 | 200 |
175 | 15 |
05年の衆院選で新党大地の代表として当選して以降、10年に失職するまでの約5年間、ひたすら質問主意書を提出し続けていました。09年9月には民主党の統一会派に参加して事実上の与党になっていますが、手綱を緩めず174回国会には200本も提出しているのは、本当にすごいと思います。
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