2018年1月末、約580億円相当の仮想通貨「NEM」を流出させたコインチェック。バブルの様相を呈していた仮想通貨市場に大きく冷や水を浴びせた事件として記憶に新しい。コインチェックはその後、マネックスグループによって買収され、2019年1月に仮想通貨交換業者の登録を正式に認められた。

 仮想通貨の代表格であるビットコインが210万円を超える金額で取引されていたのは2017年末のこと。当時は、テレビや週刊誌までもが仮想通貨を取り上げ、日本全国が仮想通貨熱に覆われていた。だが、ビットコインの価格はコインチェックの流出事故を前後して急落。40万円以下まで値を下げ、現在は80万円前後で取引されている。

 コインチェック流出事故はなぜ起きたのか。仮想通貨はバブル崩壊とともに存在意義を失ったのか。当事者の証言をもとに振り返る。