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アップダウンを軽やかに乗り切れ!

麻野:私が本連載の最後にお伝えしたいのは、これから先は皆さん、キャリアを右肩上がりの直線で捉えないようにした方がいい、ということです。右肩上がりでまっすぐ進もうと思うから、例えば女性は、出産や育児で大変な思いをする。

かつてフェイスブックCOO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグが著書『リーン・イン』で書いていたように、キャリアはジャングルジムのようなものでいい。登ったり、降りたり、いろんな角度から高みを目指して、自分の状況に合わせてパフォーマンスや仕事へのコミットメントを調整していけばいい。

 仮にこれまで自分が培ってきたスキルが徐々に世の中に通用しなくなったなと感じているなら、別のことを学び直したっていいわけです。当然、学校に通っている間などは収入が落ちる可能性もあるでしょう。けれどスキルを仕事に生かせるようになるとまた復活する。

 個人の収入も経済そのものも、これからは右肩上がりに直線的に進み続けるということはあり得ません。収入だって経済だって上下する。おそらく令和という時代は、そんな前提で環境変化に適応していくことが、個人にも社会にも求められるのではないでしょうか。

 アップダウンを含めて軽やかに変化に適応していく。そんな前提でいると、未来は決して悲劇ではありません。

村上:ワーク・ライフ・バランスのような話でもあるし、ワーク・ライフ・チョイス、でもある。そんな時代にしていきたいですね。