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社員が入社後にギャップを感じないワケ

小泉:社内報を外部にも公開したのが「mercan」です。今では社内外の人が見ていて、月間20~30万PVを稼いでいますから、もう1つのメディアになっていますね。

 求職者も見ているのですが、これを読んでいると、入社後にギャップが生じないそうです。最近では新入社員が「mercanを読んでいたから、入社した後でイメージと違うということがほとんどなかった」と言っていました。透明性が高くて期待値通りの仕事ができると、入社後にモチベーションが落ちるということもありません。

麻野:情報が隠せない時代だからこそ、期待値のコントロールがとても大切で、何を期待させて、何を期待させないのかをミスすると不満が生じてしまう。そういう意味で、メルカリはこの先、どんな形でさらに会社の魅力を高めていくのですか。

小泉:魅力的かどうかは分かりませんが、メルカリでは今、外国籍の人材がとても増えています。今では約40カ国の社員が働いていて、日本語と英語を含めて、いろいろな言語が飛び交っています。

 宗教やそのほかのバックグラウンドなど、多様性あふれる人がたくさん働いていて、その中で自分の実力を高めていくことができます。これは、かなり競争力のある魅力豊かな労働環境ではないかと思っています。

 メルペイなどのフィンテック事業をはじめ、新しい挑戦も重ねていますが、一方では日本人の若手社員が、多様な環境の中で、英語で、チームを率いることもできる。20代、30代でこの環境で働けるというのは魅力的に映るはずです。

 経営陣がそういった環境を整えていかないと、会社の競争力は上がりませんし、ミッションも実現できません。ですから今後も魅力的な職場をつくっていかなくてはいけませんね。