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次に景気が悪くなった時がターニングポイント

こういった雇用を巡る企業の変化は、やはり景気が悪い時に大きく変わるのでしょうか。2008年の世界金融危機後にも大きな変化がありました。

麻野:景気が悪くなると加速するでしょうね。ただ、景気だけではない環境変化も大きいと思っています。

 例えば、昭和や平成の時代にはモノ作りを手掛けていたメーカーも、今後は事業のサービス化を進めていかなくてはなりません。AIやIoT(モノのインターネット化)に対応できるエンジニアが必要になった時、米グーグルや米アマゾン・ドット・コムが極めて高い報酬で採用する中で、日本企業が年功序列を続けていては採用できませんよね。

 優秀な人材を採るには終身雇用や年功序列を放棄して、採りたいと思う相手の能力や成果に合わせた賃金を払う。そういった仕組みを導入できなければこの先、優秀な人材はもう採用できないのではないでしょうか。

 そんな危機的な状況の中で、さらに企業の採用を巡る「情報」のあり方も大きく変わってきています。明日はそれを解説しましょう。