令和という新時代に突入し、企業と個人の結びつきも大きく変わろうとしている。特に令和に突入し象徴的だったのが、トヨタ自動車の豊田章男社長の発言だろう。「終身雇用を守っていくのが難しい局面に入ってきた」――。経団連の中西宏明会長も終身雇用については「制度疲労を起こしている」と明かしている。戦後、日本経済の発展を支えてきた年功序列・終身雇用という仕組みが、音を立てて崩壊しつつある。その先にある企業と組織の新しい関係はどのように変わっていくのか。企業情報のクチコミ情報サイト「OpenWork」(旧:ヴォーカーズ)を運営するオープンワークの副社長や組織・人材コンサルティング会社、リンクアンドモチベーションの取締役を務める麻野耕司氏が、令和時代の企業と個人の新しい関係について解説する。