
今、自分に尋ねてみてください。「社員の成長を心から願っているだろうか」と。この問いかけに「はい」と即答できれば、時間はかかっても間違いなく残念な社員を社内から“撲滅”できます。
「はい」と答えられたとして、それが本当かどうか別の角度からも検証してみましょう。社員が従来できなかった仕事に挑戦したものの、最終的に失敗した場合を想像してみてください。もしイライラするようなら、社員に結果を求めているだけにすぎません。
反対にチャレンジしたことをうれしく思うなら、社員の成長を願っている証拠です。社長として、会社の売り上げや利益を増やすことを追求し続けるのは当然です。
売り上げや利益目標がノルマと捉えられるワケ
ただし、「売り上げや利益を増やすことができる人財」「新しい顧客を開拓できる人財」「既存商品でシェアを拡大できる人財」「部下、後輩を育成できる人財」などへと社員に成長してもらいたい。すなわち、社員に対する「成長期待」を心の底から持ち、その「想い」(以下、想い)が伝わるコミュニケーションを取り続けていることが前提です。
それがなければ、社員に成果ばかりを期待しているように映り、売り上げや利益の目標は社員にとって単なるノルマとしか捉えられません。社長は成果ばかりを期待していると社員が感じれば、やらされ感につながり、できない理由を考えたり、できることを、できるときに、できる範囲でしかやらなかったりするようになります。
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