さすが効果があると言われるだけあって、第一体操からなかなか難しい動きですね。

小野:人間は老化するに従って「持久力」「瞬発力」「筋力」はどんな人でも少しずつ衰えていきます。でも「柔軟性」だけは年をとっても向上させ続けることが出来ます。よく「自分は生まれつき体が硬くて」と言う人がいますが、そんなことはありません。筋肉を使っていないだけなんです。真向法の第一の狙いは姿勢をよくすることです。姿勢が悪ければ血流の流れは悪化し、脊髄や神経も圧迫され、内臓の機能低下など様々な病気を引き起こす原因になります。

なるほど。では第二体操もお願いします。

小野:こちらです。大腿二頭筋、下腿三腿筋などの屈筋、すなわち脚の裏筋を伸ばします。

真向法協会のパンフレットから小野氏の許可を経て転載
真向法協会のパンフレットから小野氏の許可を経て転載

これはかなりの人が苦手なのでは…。

小野:人間は足から衰えていくと言われていますが、これは本当のことで、脚の裏筋やアキレス腱が萎縮すれば確実にヨボヨボになっていきます。苦手な人が多いということはそれだけ、脚の裏筋やアキレス腱が萎縮している人が多いということだと思います。

4つの動きだけで、生活に使う筋肉は維持できる

柔軟性を高めるだけで筋トレなどはしなくていいんですか。

小野:少なくとも日常的に使う「生活筋肉」については、真向法をやっていれば鍛えられます。例えば、第一体操をやってみてください。体を前に倒した後、置き上げる時、体を反らして行く。すると、背筋が鍛えられます。逆に「柔軟な体」という器がない段階で筋肉だけを鍛えても体の調子はかえって悪くなることが少なくありません。

真向法をしっかりやっていれば、生活で活用する最低限の筋力は維持できる、と。

小野:可能であれば、真向法に加え、ウォーキングをすると効果的です。

分かりました。では続けて第三体操もお願いします。

小野:これです。内転筋を伸ばして、骨盤を広げる運動です。

真向法協会のパンフレットから小野氏の許可を経て転載
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