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結論を出し、決まったことをメモで回す

 議論をさばく際に、最も気を使うべきは「最終的にどういう結論を出したいか」という点です。結論を出すために、もっと議論を深めた方がいいのか、それとももっと広げて議論した方がいいのか、あるいは、その議論自体を止めた方がいいのか、それを決めて、会議をその方向に持って行きます。

 例えば、新商品開発のアイデア出しのときに、同じ領域でアイデアがたくさん出ていたら、敢えて、別の領域にまで広げた方がいいかもしれません。反対に、同じ領域の中でポイントを絞って、製品化を具体的にイメージできるところまで深堀りした方がいいかもしれません。どちらの方向に議論を持って行くのか、結論を考えながら方向付けます。

 最後に、「時間を使ったのに、何も決まらなかった」ということにならないように、結論を出し、アクションに落としましょう。この時に大切なポイントは、議論の「到達地点」にたどりついているか否かを確認することです。毎回必ず到達地点にたどりつかないかもしれませんが、全体像の中で、到達地点と決めたところのどこまで達しているかどうかをはっきりさせるのです。

 会議の後は、参加者それぞれが、いつまでに、何をしなければいけないかを明確にします。そして、会議終了直後に、決まったこととしてメモを回します。1日以内に出すのがベターで、私は数時間以内に出すようにしています。

 そして、次回の会議では、全体像を説明したうえで、その中で前回どこまで議論が進み、何が決まったかを先に伝えます。それを踏まえて、それぞれがやってきている宿題を発言してもらうことで、議論を次の段階に発展させることができます。

 このように、全体像をはっきりとさせ、論点を明確にして、そして、目的を達成するために議論をさばいていくやり方を身に付けることで、男性が多い会議の場でも、女性の管理者として見劣りのしないファシリテーションができるようになります。ぜひ実践してみてください。