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※この記事は日経ビジネスオンラインに、2014年10月6日に掲載したものを転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。

 最近、久しぶりに不毛な会議に出席しました。1つ目の会議は、ある企業の「来年度の部の方針についてのディスカッション」というもので、1年半ほど前に部門長に昇進した女性管理職の方が主催でした。私はオブザーバーとして出てほしいと、その会社の常務から強く頼まれて出席しました。事前に詳しい内容は貰えなかったので、どうなるのかと心配していたのですが、悪い勘は当たりました。

 会議が始まるとすぐに、女性部門長が「今日はお集まりいただきありがとうございます。来年度の部の指針を決めなくてはいけないので、みなさんの意見を出してください」と、出席者に発言を促します。しかし、資料が何も用意されていないので、出席していた20数名は顔を見合わせます。困ったマネジャーの1人が、「今年度までの状況を説明の上、部長ご自身がどう考えているか、まず聞かせてください」と声をあげました。

 すると、部門長は、「私にはよく分からないんです。去年は、人が作ったのをそのままやっていたわけですし……」と消え入りそうな声で言うではありませんか。その後、「みなさんがどうしたいかを聞いてプランにしますので、各チームから意見を出してください」と再度発言を促しました。

 会議は2時間近く続き、各チームのマネジャーを中心にいろいろな意見が出てきましたが、どれも中途半端な説明や議論にとどまり、結局、実現できそうなプランは1つも出て来ませんでした。その中で「こういうのを軸に据えてはどうですか?」と提案をする人もいたのですが、女性部門長は「持ち帰って検討してみます」と言うだけで、その場では何も決めませんでした。結局、2時間をほぼ無駄にした会議でした。

 同じ週に出た別の企業の女性マネジャーから依頼された会議は、「秋山さんの仕事のために、どうしても知り合いとお引き合わせしたい」という趣旨で設定されました。私の仕事のどういう領域についてお話したらよいのか事前に聞いてみたのですが、「何も用意しないで大丈夫です」と言うばかりなので、プロフィールを1枚の紙にまとめたものを用意して出かけて行きました。そうしたら、その会社の新商品開発のアイデア出しの会議でした。

 アイデア出しのための事前準備がほとんど何もされておらず、呼ばれた人は最近観た映画の話だったり、最近買ったストッキングの話だったりと、いわゆる女子のランチ会状態。ブレインストーミングとはほど遠い、ただのおしゃべりで終わりました。

女性マネジャーは“会議の仕切り”が苦手?

 この両方の会議に共通していたのは、女性の部長が主催だったことです。「男性だったらこういう会議のやり方をしたのかなぁ?」と疑問に思いました。もちろん、男性の会議のファシリテーターでダメダメな例も数多く見てきましたし、上手に会議を仕切る女性も多くいます。ただ、私のこれまでの経験から言うと、しっかりとトレーニングを受けているか、自分でよほど注意している人以外は、男性の方が会議の仕切りは上手い例が多いと感じています。実際、

  • 「目的をはっきり言わない」
  • 「自分の意見を一方的に言う」
  • 「意見を求めてアクションをまとめない」
  • 「とりとめのない話で終わる」
  • 「簡単な話をだらだらと説明する」
  • 「批判的な意見が出ると感情的に振る舞う」
  • 「威厳を見せようと威圧的な態度で臨む」

 ……など、女性マネジャーが失敗する典型的な会議での振る舞いは、挙げればきりがありません。