※この記事は日経ビジネスオンラインに、2013年5月2日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。

 春から新しく社会人になった人も多いでしょう。もしかしたら、新しい職場に移った人もおられるかもしれません。これから企業や社会に対して、何らかの役割をはたしていく皆さんに、私からメッセージを送りたいと思います。

 特に、20代の若者には読んでいただきたいです。30代、40代をより有意義なものにするために、自分自身が輝く存在にあるために、私の20代を振り返りながら、お伝えしたいと思います。

若者よ、安易に丸くなるな

 若い時は、角張っている人材であるべきです。特に20代前半は、まだ仕事のこともわからず、自分の考え方も間違っているかもしれません。それでも、角張っている方がいいのです。時には「わからず屋」であり、「無鉄砲」で「向こう見ず」であるべきです。自己主張のない、自分の意思を持たない無機質な人材になるなということです。

 もちろん、会社側、上司側からすると、何も分からないのに自己主張ばかり強くては仕事になりません。指示通り動き、完ぺきに仕事をこなす、従順な部下が望まれます。むしろ、余計なことを考えず、発言せず、言うとおりにしていればいいと思うかもしれません。

 しかし、業績に貢献しても、進化に貢献することができません。川の石も上流域では、角張っているものです。角張っているから、ほかの石とぶつかり合い、お互いの形を変えることができ、やがて自然と丸みができてくるものです。

 人も同じです。20代前半から、丸くなってしまっては、組織へのなんら働きかけのできない人材になってしまいます。

 だから、若い間は、少々角張っている方がいいのです。モノわかりのいい人材ばかりだと、上司のスキルも育ちません。仕事のやり方も変わりません。正しいか、正しくないかよりも、自分の意思を持ち、発言することが大切です。

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