小田嶋:立教は目白の飛び地ですかね。

:僕にとっては、目白と立教が豊島区なんです。

はいはい、そこで立ち止まらないで、早く千早町に行きましょう。

:そうだね。

ということで、山手通りの要町交差点の少し先をてくてくと行くと、そこが千早町です。

ちなみに、今日はなぜ千早町を歩いているかというと……。

:僕の両親が佐賀から東京に出てきた時に最初に住んだのが豊島区だったんです。僕は5歳から小学校3年まで、千早町の路地に暮らして、それから府中に引っ越して、中2の時にまた千早町に戻って、それからかなり長いことこの界隈に住みました。

なぜご両親は千早町を選んだんでしょうね。

:さあ……。

小田嶋:昔だと、東北から東京に来た人たちは、列車の終点の上野駅から北区、足立区、荒川区といったあたりに住んでいったわけだ。九州からだと、新橋とか東京駅あたりが終点になって、大田区とか品川区とかに分散していったんだろうけど。そういえば最寄り駅として「東長崎」(西武池袋線)というのがあるけどね。

おお、ここは佐賀の隣ばい、と。

「麻雀で巻き上げたクルマ」を停めていた図書館が!

:なわけ、ないじゃない。その辺はもう、あまりに古すぎて知る由もありませんよ。でも、ほら、ここにある都立高校の裏に住んでいたんだけど。

「都立千早高校」とあります。

:いや、僕がいた時代、ここは「都立牛込商業高校」でした。

じゃあ、途中でブランディングの変更があったんですね。

:って、それ、「牛込商業」から「千早」って、あまりに違わないか。

千早町にはたびたびいらっしゃっているんですか。

:いえ、全然来ていませんよ。この界隈を歩くのは、それこそ大学時代以来で、35年ぶり以上なんじゃないかな。

小田嶋:変わるな、という方が無理だと思うけど。

:あっ、ここ、「豊島区立千早図書館」。

小田嶋:……全然変わってないね。

:ここは、僕のかつての駐車場ですからね。(このあたりは、懐かしのシーズン1のこちらを。まさか現場を踏めるとは…)

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