小田嶋:そうね。あれは確かに依存というものを含んでいますからね。俺にしても、軽井沢みたいなところに2~3日いると、本当に狂いそうになるもんね。

ネットをよこせ、うう、と。

小田嶋:うん。今ではみんな海外の秘境に行っても、「マチュピチュなう」だし。

:とんでもない。

その反動で、最近はネット断捨離みたいな話も出てきています。ある一定期間、フェイスブックやツイッターを一切やらない時間を作った方がいい、というように。

あまり知らない人の近況はうっとうしい

小田嶋:やっぱり一度手に入っちゃったものを手放すというのは、すごくつらい。昔は、付き合っている女の子と1週間ぐらい連絡が取れないということは、あり得た話だけど、今は、そういうことはあっちゃいかんという前提でしょう。1週間連絡してないということは。

:もうそれで終わりだよね。

小田嶋:1週間コンタクトがないという時点で、もうこの人はいないものだ、とみなされて。

:逆に、フェイスブックとかだと、誰だか分からない人たちまで、友達の友達とかになって、知りたくもない近況まで来るようになって、あれはあれで非常にうっとうしい。

小田嶋:そうだよね。ミクシィが下火になったのも、そこがあるからでしょう。だからあれですよ、フェイスブックが出てきて以降、みんなネットには誰に見られても恥ずかしくない話しか書かなくなった。それ以前はネットって何か本音メディアみたいな扱いだったんだけど。

:本音なんか出せないですよ。クライアントの悪口なんか書けるわけがないでしょう(笑)。

小田嶋:ミクシィでは昔、こっちのコミュとこっちのマイミクで出す話は全然違って、というのがあったけど、フェイスブックの中でもそれはやっぱりあるわけで、高校のクラス会みたいな場所で、ぶっちゃけ、あいつってばか、みたいな話をするところと、清潔なことを言っているところと、二つあるわけですよ。

次ページ 御用コラムニスト、オダジマタカシ