本記事は2013年9月5日に「日経ビジネスオンライン」の「人生の諸問題」に掲載されたものです。語り手の岡 康道さんが2020年7月31日にお亡くなりになり、追悼の意を込めて、再掲載させていただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

(日経ビジネス電子版編集部)

前回からの続きです)

前々回前回から続く「青春の音楽編」。それぞれのタイトルをもう一度ご紹介します。

<岡康道の「青春の音楽」>
「若者たち」(1966年) ブロードサイド・フォー
「いつもまでもいつまでも」(1966年) ザ・サベージ
「海は恋してる」(1968年) ザ・リガニーズ
「翼をください」(1971年) 赤い鳥
「学生街の喫茶店」(1972年) ガロ
<小田嶋隆の「青春の音楽」>
「Don’t Think Twice, It’s All Right」(1963年) ボブ・ディラン
「Happiness is a warm gun」(1968年) ビートルズ
「Pale Blue Eyes」(1969年) ルー・リード
「僕のコダクローム」(1973年) ポール・サイモン
「恋に気づいて」(1977年) 浜田省吾

小田嶋:次はルー・リードにいくか、ガロに行くか。

:小田嶋のルー・リードに行きましょう。

小田嶋:ルー・リードの「Pale Blue Eyes」はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのときの1曲。これは形の上では不倫の歌になっている。「あなたが結婚しているということは、我々は本当は恋人ではなくてベストフレンドということ。それは、とてもとても罪深いこと」みたいな、意味深なことを言っているわけ。

:どこが?

罪深い歌は昔から好きです

小田嶋:要するにこの歌は、妻がある男と付き合っているという歌なわけ。

:夫がある女と付き合っているんじゃないの。

小田嶋:不倫は不倫でも、もう少し複雑で、性的マイノリティーのルー・リードの気持ちが隠されている歌なの。だから、本当に本当に罪深い、と言っているの。

:何でこんな歌が好きだったんだよ。

そう、それが聞きたい。

小田嶋:この切なさですよ。

:俺は分からないな、それ。

続きを読む 2/10 岡さんのメンタリティーは団塊の世代なんだ?!

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