本記事は2013年8月22日に「日経ビジネスオンライン」の「人生の諸問題」に掲載されたものです。語り手の岡 康道さんが2020年7月31日にお亡くなりになり、追悼の意を込めて、再掲載させていただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

(日経ビジネス電子版編集部)

前回までの「青春のTV番組編」に続いて、今回から「青春の音楽編」です。好き嫌いを超えて、青春の後ろで鳴っていた曲・・・TV番組もかなり恥ずかしかったけど、音楽はさらに恥ずかしい!

<岡康道が挙げた青春の音楽>
「若者たち」(1966年) ブロードサイド・フォー
「いつもまでもいつまでも」(1966年) ザ・サベージ
「海は恋してる」(1968年) ザ・リガニーズ
<小田嶋隆が挙げた青春の音楽>
「恋に気づいて」(1977年) 浜田省吾

:「青春の音楽」と言えば、僕の場合はまず「若者たち」ですね。

ユーチューブで再生してみましょう。

♪きみのー行く道はー、果てしーなく遠いー

:これ、ユーチューブで聞けるんだ。今ってすごいね。

小田嶋:うわ、これ、全員ユニゾン? あ、途中からハモりが入るけど、何というか、このダークダックスな感じ。

:黒澤明の息子の黒澤久雄がメンバーの1人。これは小学校のおしまいか、中学の初めかぐらいのときに聞いた曲なんだ。

レコードは1966年に発売されています。

「若者たち」には小学生の夢をかきたてる何かがある

小田嶋:俺の趣味ではないけれど、まあ、この歌を挙げたくなることは、分かる気がする。

:分かるだろう。これは外せないよね。

何がどう分かるんですか。

コラムニスト 小田嶋 隆氏
(写真:大槻純一)

小田嶋:これはだね、小学生の夢をかき立てる何かがあるんだよ。そんなにしてまで行くのか、若者たちよ…というあたりに。

:僕は中学か高校かのときに、「若者たち」という映画を見たんだよね。その映画のラストが、トラックに若いやつがたくさん乗っているシーンだった。肉体労働に行くのか、工場に行くのか、とにかく貧しい若い人たちが集まっていて、その背景にこの歌が流れる。それにもう、じーんと来ちゃって。

小田嶋:だからこれは若干、左がかった、ちょっと労働運動ミュージックなものなんだよ。

続きを読む 2/9 あのころの江古田はカッコいい街だった

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