小田嶋:そう、短いワンフレーズがうまい。明らかに電通が入っていて、それと糸井重里が入っている。

:でも、「人の上に人を造らず」と言っておきながら、当の慶應が偏差値よりも育ち重視だという校風はおかしくないか、と。人の上に人を造っていないか、と。

小田嶋:しかも自分が最高額面の紙幣の顔に収まっている。

:変でしょう。

小田嶋:大隈さんは、もっと全然政治家で武骨な人だったから、そのあたりの違いが21世紀にも影響を及ぼしている。俺も、大隈重信が嫌いだというわけじゃないんだけど、やっぱり好意も関心も持てないな、というのがぶっちゃけある。

そう言う小田嶋先生は、今、コメンテーターとして業界にひっぱりだこ。福沢先生にも勝る目覚ましいご活躍で。

小田嶋:そうですか……いや、そんなことないです。

:おい、褒められてないぞ。

それで、日本のマスメディアのだめさ加減というのが、よく分かります。だって、小田嶋さんにコメントをもらう必要なんか全然ないテーマでも、コメントを取っているじゃないですか。

:いわゆるオールドメディアが、自分は身の安全を保って、小田嶋に言いたいことを言わせているんじゃないか、という心配は、僕にしてもちょっとある。

アリバイコメントは出すべきか?

記者が書けばいいだけのことを、なんでわざわざ小田嶋さんに言わせるのか、と思います。

:まあ、小田嶋は分かってやっているだろうけど。

小田嶋:新聞も週刊誌も、コメントで記事を作るようになっちゃったでしょう。5~6人に電話をかけて記事を1本作っちゃうという作り方がすごく増えたんですよ。

でも、小田嶋さんのコメントが出て記事が面白いかというと、面白くないんですよね。

小田嶋:う。あれはメディア側が「こういうことを言ってもらいたい」的なところを、向こうであらかじめ作っているから。

そういうアリバイコメントは、断ったらいかがですか。

小田嶋:いや、だから、あれは「何とかさんがこう言ってます」みたいなことが体裁として必要だということなんですよね。さすがに、この間の小保方さんの時は断っちゃったんだけど。第一、俺に回ってくるというのはすでにA級識者、B級識者に断られている、ということで、それでC級の俺に来ているんだよ。それで俺が断ると、リカちゃんと、環くんに行くというお約束になっている感じなんですね。あのお2人はいい人なので、断らないみたいなのよ。

さて、小田嶋先生の言い訳を聞いた後で、岡さんが第1回で言われた命題を〆ていきたいと思います。いわく、「早稲田の病理とは何か」……お2人が発見したものは、何でしょうか。

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