(で、小石川あたりを一巡して風情ある庭園に戻る)
岡:あーあ、何だか疲れちゃったな。(と、対談中に横になる岡さん)
小田嶋:おい、何くつろいでいるんだよ。
岡:畳というのが眠くさせるんだよね。
小田嶋:この庭園とかの感じって、壇蜜とかが何かを撮っていたりする感じがします(笑)。リリー・フランキーとみうらじゅんの、あの「グラビアン魂」な感じの。
岡:(むっくりと起きて)リリー・フランキーさんとは、サッポロの黒ラベルの広告でお付き合いがあるんだけど、以前に、黒ラベルに出てもらっている妻夫木(聡)君と、斉藤和義さんとリリー・フランキーさんと、それから奥田民生さんの4人で、話をしてもらうイベントがあったの。場所は小さなホールで、50組100人をご招待します、ということだったんだけど、そこになんと6万人の応募があって。
小田嶋:だったら東京ドームじゃん。
最後に歌えるか、歌えないか
岡:すごいよね、とんでもない倍率ですよ。だからリリーさんなんかは、「こんなことで運、使わない方がいいですよ」なんて言いながら登場してきてね。それで、ビールを飲んで4人で話してもらったんだけど、そのまま終わりにすると、観客に「ばかか」と思われちゃう。というので、最後に奥田さんと斉藤さんが歌ったんだよ。そうしたら、会場の雰囲気がぱーっと変わって。
小田嶋:ああいう歌を歌う人たちってね、歌うと一瞬にして空気を変えちゃうから、すごいよね。
岡:来てくれた人たちは、「いやあ、最後、よかったねー」となってくれたけど、あのまま歌わずに帰ったら、単なるばかなおやじなわけよ(笑)。だってビール飲んで話しているだけだったら、俺たちだって負けないよ。
小田嶋:そんなに変わらない。
岡:最後に歌えないってだけなんだから。
すごい違いだと思います。
(→「人生の諸問題・放浪編」の小石川歩きはひとまず終わって、次のエリアに続きます。もちろん次もマイナーなところです。こうなったら「ヤオイ」を極めます。やさしく見守ってください)
(「人生の諸問題 令和リターンズ」はこちら 再公開記事のリストはこちらの記事の最後のページにございます)
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