津田:だから「ニュースの深層」(CSテレ朝チャンネル2)って変な番組ですよね。僕と小田嶋さんという、東京都北区出身のキャスターが2人もいるわけですから。5曜日中2曜日が北区に支配されている。
小田嶋:うむ、考えてみたら、すごい話ですね。
津田:公共性が高いはずの放送なのに北区に偏向している!
小田嶋:人材不足ということもあるけど、テレビの退潮じゃないんですかね。
津田:両方ですよね。
小田嶋:テレビがすごく華やかでメインストリームで、という話じゃなくなって、ネットなりほかなりと同じように並んでいる何かの一つになってしまった、と。
津田:だって、本当にアナーキーな人はテレビには出ないですからね。
そんな本当のことを言っちゃっていいんですか。
っていうか、誰が見ているの?

小田嶋:いや、本当です。アナーキーな人は出ません。しかも俺はCSの影響力の少なさに驚きましたからね。
津田:信じられないぐらい反響がないですよね。
そうなんですか?
小田嶋:いろいろな人に「小田嶋さん、ラジオを聴いていますよ」とは言われるんだけど、「CSのニュースを見ていますよ」言われたのは、今まで2例ぐらいしかないですね。
津田:ゲストとかテーマとか、地上波ではなかなかできないことをやっている良い番組なんですけどね。ああいう番組を一日1時間くらいでいいから地上波で流すようになればいろいろ変わると思うんですけどね……。その意味でいえば、「日経ビジネスオンライン」で対談することの影響は、すごく大きいです。だから、つくづく、中身を考えるだけじゃなく、どうやって届けていくかということまで作り手が考えなきゃいけない時代になったんだと思いますね。
津田さんの、そのお話は、長きにわたる「人生の諸問題」を続けるモチベーションになりそうです。どうもありがとうございました。
(「人生の諸問題 令和リターンズ」はこちら 再公開記事のリストはこちらの記事の最後のページにございます)
有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。
※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。
※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。
この記事はシリーズ「もう一度読みたい」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?