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トリップアドバイザーで外国人観光客満足度100%を達成

村山:世界最大規模のクチコミサイト「トリップアドバイザー」で高い評価ももらってますよね。それは集客に貢献していますか。

山田:かなり貢献していると思います。このところずっと高山市のアクティビティでSATOYAMA EXPERIENCEがずっと1位です。それを見て実際に足を運んでいただく方も増えていると実感しています。

村山:ちなみにトリップアドバイザーを見ると、現在200件以上のクチコミが寄せられていますが、すべてのクチコミが「良い」か「とても良い」の評価を受けていますね。言い換えると満足度100%ということだと思います。こんなレビューを見たことがないのですが、実際にどういう点が喜ばれていると思いますか。

サイクリングツアー中。地元の方と外国人観光客のふれあい(写真:(株)美ら地球)

山田:地道に毎日、お問い合わせの段階から、お帰りになった後まで、ゲストの満足度を高めることに真摯に取り組んでいるだけです。おそらく大半の外国人ゲストにとっては人生でたった1度の日本旅行、飛騨への旅行。常識にとらわれず、可能な範囲でゲストを満足させる。マインドセットとしては、僕らのスタッフにはそのような考え方が少しずつ蓄積され、その成果がトリップアドバイザーの評価に繋がっているんだと思います。

 一番喜んでもらっている具体例としてはやっぱり「人とのふれあい」ですね。それは、ツアー中に出会う地元の人とのふれあいが良かったと言っていただくことがとても多いんです。

地元の人とのふれあいこそ最高のコンテンツ

村山:私もツアーに参加させていただきましたが、すれ違う地元の人は皆さん気さくに声をかけてくれたり、中には「うちでお茶していくかい」と誘ってくれたり。単純に里山の雰囲気を見ながらサイクリングするだけでなく、地元の人との会話やふれあいがあり、そこに魅力を感じました。

山田:そうなんです。だから、決して僕らだけの努力で高い満足度が得られているわけではありません。地元の人も含めて我々のツアーのコンテンツだと考えています。

村山:でも、どうやって地元の人の理解、そして協力を得られるようになったのですか。

山田:飛騨の方々の気さくなパーソナリティがプラスになっているとは思いますが、それでも僕のいる古川は基本的には観光客が少ないエリアなので、特に外国人観光客には慣れていないと思います。きっと、我々のような「ガイド」の存在がコミュニケーションの媒介となっていると思います。

 日々のツアー中のコミュニケーションに加え、地域の中で古民家維持のボランティア活動や講演活動など、僕らの考え方や存在を広く地域に認知してもらう活動も同時並行で進めています。それらが相まって、地域の方々の協力体制が年々盤石化しているように感じます。