岡:いたよ。
小田嶋:あれ、巨人に取られちゃったでしょう。
岡:巨人に取られちゃった、というか、出しちゃったんだよ。
小田嶋:出しちゃったんだ。捕手がいなくなっちゃうじゃない?
岡:いないんだよ、今。だけど、ドラフト4位で、早稲田の細山田というキャッチャーを取ったんだよ。今、細山田がもうレギュラーなのよ。
小田嶋:やばいよな、細山田、レギュラーって(笑)。

岡:いや、でも、早稲田のキャッチャーだったぐらいだから、一応、僕は期待をかけているんだけど。リードは、なかなかいいのよ。
小田嶋:詳しいな、相変わらず。
岡:それよりショックだったのは、ドラフト1位で取った早稲田のセンター松本だよね。あれが今、イースタンに落とされている。
小田嶋:あと、栄養費の問題で、あの外しちゃった選手がいただろう。
岡:那須野。5億円。
小田嶋:あれが痛いよね。那須野に5億円と、佐々木に3年で20億だとか。
岡:痛い、痛い。あんなに金を使って全然だめだからね。
小田嶋:あれがやっぱり今の低迷の一番でかい原因でしょう。
あの、何の話なのでしょうか?
小田嶋:ベイスターズの話です。
「今年はもういい、来年以降どうしたいんだ?」
岡:だから今年はもういいとしてもね、どういうチームにしたいんだ、というビジョンをはっきりさせて、今日の勝ち負けではなく、先を見据えた戦い方をしてくれれば、ファンとしては納得するんですよ。
小田嶋:ここまで来ると、今日勝たなきゃ、ということではなくなるよね。
岡:コアなファンは、どう負けたかってことだって知りたいわけ。
負けっぷりについては、内田樹先生が小田嶋さんとの対談でもおっしゃっていましたね(「『2割』で戦えば、8割の『負けしろ』が使える」参照)。

小田嶋:30年のこっち、最下位かこの辺を走っているんだよね。優勝、この30年で1回ぐらいあったんだっけ。
岡:あったよ。1998年に1回。
それがマンボだった、と(分からない方は「2割の『マンボをやめない人』が、案外でっかいことをやる」をご参照ください)。
小田嶋:あのときだけでしょう。
岡:そうだけど。
ちなみに今回のお題、「2009年上半期・腹が立ったニュース」にかんして、小田嶋さんは道路交通法の改正を挙げておられました。
小田嶋:自転車運転中のヘッドホン装着の禁止、って、余計なお世話だよ。じきに乗車前の座禅とか、ヨロイカブトの装着とかを義務付けてくると思う。背中に目がある人の事情を分かっていない――って、改正が発表されたときは、そう思ってたんだけど。
その後、腹が立ったニュースは更新されたんですか。
小田嶋:いや、僕はニュースに腹を立てることとかって、あんまりないんです。私は基本、何にも腹立ちません、と、これがデフォルトなわけです。
この間、民主党の代表戦を見て、何じゃ、あれは、とかおっしゃっていませんでしたか。
小田嶋:うん。でも、腹は立ててないですね。
腹は立たない。
小田嶋:ばかじゃないのとは思いますけど。
次回、まさかの「T氏」登場か?!
(写真/大槻 純一)

「オカ、大丈夫か……!?」
「オダジマ、終わったな……。」
停学、父破産、就職、転職、失業、起業、結婚、離婚、子育て、アル中、禁煙、……。
クラスメートだった名CMプランナーと名コラムニストはそれぞれの『人生の諸問題』にどう対処したのか、あるいは対処できなかったのか。
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記事掲載当初、本文中で「年棒」としていましたが、正しくは「年俸」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです [2009/07/13 16:20]
(「人生の諸問題 令和リターンズ」はこちら 再公開記事のリストはこちらの記事の最後のページにございます)
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