○部下:「ここ数年ほとんどありません。今日は本当に最悪でした。眠いし、頭痛いし、胸やけはするし……ああ、これもノイズですね」
●営業課長:「私は毎朝スッキリ目を覚ます。今日は5キロぐらいジョギングしてからシャワーを浴び、子どもたちに味噌汁を作り、早朝の電車の中で1週間のタスクを見直した。まだ誰も来ていないオフィスでタスクをいくつか片付け、みんなが出社してから通常業務に入った」
○部下:「そうでした。お子さんの面倒を見られているのですよね」
●営業課長:「妻がいないからな。だから体調を崩すわけにはいかない」
○部下:「日中、冷たい飲み物をほとんど口にしないですよね」
●営業課長:「飲み会でビールは飲むが腹を冷やさないように心掛けてる。夏でも温かいうどんを食べたりする」
○部下:「ストイックですね……」
●営業課長:「違うよ、単なる習慣だ。時間の余裕はそれほどないが、いつも心に余裕は持っている」
○部下:「だから頭が回って仕事をこなせるわけですね。私のように心に余裕がないと、脳のワーキングメモリーもいっぱいいっぱいになってしまうと。とにかく今から2時間以内に市場分析のまとめをやります」
ネガティブ思考ではなくてもノイズが発生する
「仕事をやりたくない」「面倒くさい」「モチベーションが上がらない」などとグダグダ考えれば考えるほど、脳のワーキングメモリーに思考ノイズが貯まり、脳の処理スピードが急激に落ち、頭の整理ができず、考える力が落ち、解決策を見つけられなくなります。
ネガティブ思考の人でなくとも、体調が悪くなると思考ノイズが発生します。そうならないように、仕事ができる人、一流と呼ばれる人は体調管理に余念がありません。不摂生で、無茶なことばかりやりながら、それでも結果を出す人もいるでしょうが、真似できるものではありません。
体調管理で重要なのは「食事」「運動」「睡眠」の3つでしょう。いずれも個人差がありますから、自分にとってどのような状態が最適であるかを見極め、体調を整えておきましょう。
特に意識すべきなのは「運動」です。「食事」「睡眠」は内容はともかく毎日必ず意識するものです。ただし「運動」だけは習慣にしないと、何も運動しないまま、毎日を過ごしてしまいます。
その人の状態によりますが、夏であっても適度に運動する習慣を身に付けると気力も体力も付いてきます。体調管理には気を配りたいですね。
(この記事は日経ビジネスオンラインに、2015年8月4日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。)
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