「自分はウサギ」と思い込め

 誰よりも早くすぐに明確な戦略・戦術を打ち立て、具体的な顧客を設定し、行動計画に落とし込み、誰よりも圧倒的に行動していくトップ営業マンの姿を目撃した瞬間でした。

 その1週間後、トップセールスマンのCさんは、周りの誰よりも圧倒的に早くその投資信託の募集に関する活動を終了させました。翌月には全ての予約注文を発注処理して、またいつものように営業活動をしていました。

 募集締切期限1~2週間前になると、どうしても売ることができなかった数字をCさんはホワイトボードから消しました。同僚の分まで自分で売っていたのです。

 自分さえよければいいという「個人プレー偽物トップセールスマン」ではなく、組織営業における真のトップセールスマンの後ろ姿がそこにありました。

 今、もしあなたが“カメ”だったとしても、明日から、“ウサギ”になったつもりで振舞ってください。「自分はウサギ」と完全に思い込んだその時には、あなたはもう本当の“ウサギ”になっているはずです。

野部 剛

ソフトブレーン・サービス代表取締役社長
プロセスマネジメント大学 学長

 早稲田大学卒業後、野村證券入社。本店勤務。リテール営業にてトップセールスマンとして活躍。2000年、成毛眞氏率いるコンサルティング会、インスパイア入社。ディレクター。投資ファンド管理運用業務並びにコンサルティング業務に従事。2005年ソフトブレーン・サービスに入社。執行役員・取締役を経て2010年7月から現職。2010年一般財団法人プロセスマネジメント財団代表理事に就任。「営業プロセスマネジメント」や「ソリューション営業」に関する講演は年間100回を超える。
 著書に、『営業は準備力:トップセールスマンが大切にしている営業の基本』(東洋経済新報社)、『90日間でトップセールスマンになれる最強の営業術』(東洋経済新報社)、 『成果にこだわる営業マネージャーは「目標」から逆算する!』(同文舘出版)などがある。

 (この記事は日経ビジネスオンラインに、2015年2月13日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。)

この記事はシリーズ「もう一度読みたい」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。