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 この際に役に立つのがチェックリストです。チェックリストを使って、日々決めた行動がスモールゴールへの到達に向けてどのくらい実行できているかを計測します。チェックリストのシートを作って持ち歩けるようにしてもいいですし、壁に貼ってもいいですし、自分のスケジュール帳のカレンダー欄などに書き込む形でもいいでしょう。

 チェックリストのメリットは大きく2つあります。1つは、計測と振り返りのためです。特に新しい習慣づくりに取り組み始めた最初のうちは、ちゃんとできた日、できなかった日といった具合に、ばらつきがあります。チェックリストに記録してある、できた日とできなかった日それぞれの日数を数えながら、できた理由とできなかった理由を考えていきます。すると、「これは朝の出勤前に手を付けるにはハードルが高すぎる。もっと楽なものに変えたほうが良さそうだ」といった具合に、行動を適切なものに修整するためのヒントが見えてくるのです。

 もう1つは、モチベーションの維持です。チェックリストに記録した印の数が増えていくのを眺めることで、自分の成長が実感できます。実感できるので続けようという気持ちが維持できます。単純な話ですが、この効果は大きいといえます。

 一方、チェックリストを使わず計測しないでいると、人はどうしても行動を続ける意志が弱まってきて、次第に行動しなくなってしまいます。ですので、ぜひチェックリストは用意するようにしてください。

 行動科学マネジメントでは、「結果は行動の積み重ねによって形成される」と考えます。つまり、10年後の自分の姿は、これから自分の行動をどう積み重ねていくかでいくらでも変わってくるわけです。最初は小さい行動でも構いません。かっこいい10年後を目指して、今日から行動してみませんか。

 (この記事は日経ビジネスオンラインに、2013年6月13日に掲載したものを転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。)