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肝心なのは「小さく始める」こと

 決めたことを実行に移すに当たっては、行動科学マネジメントのメソッドが大いに活用できます。

 まず大事なのは、小さなことから始めて習慣化するということです。いきなり英会話教室に入るのではなく、ラジオ講座を30分間とりあえず聴いてみる。いきなり走ろうとするのではなく、週に1回歩いてみる。いきなり難しい山に行かず、近所の公園を散歩してみるのです。

 しばしば見られるのは、頑張ってやってやろうと思っていきなり高いハードルを設けるケースです。ハードルを高くして始めると、行動が習慣化することなく、すぐに挫折します。その結果、できない自分を責めます。心からやりたいと思って始めたことでさえも、私には向いていないとか、やっぱり私にはダメだとか、実はやりたいことではなかったのかもしれないと結論づけて、行動するのを止めてしまうのです。

 ですので繰り返し強調しますが、まずは「これなら楽勝だ」と思える行動を設定して、それを繰り返し実行できるようにします。日本人はおしなべて真面目なので、意図的に優しく設定するくらいでちょうど良いはずです。

 簡単な行動が継続的に続けられるようになった段階で初めて、ハードルを上げていきます。この際にも無理にハードルを上げてはいけません。もし続けるのがきついと感じたら、ハードルを再び下げ、楽に続けられる状態にしていきます。

 その上で、途中に「スモールゴール」を設けることも忘れないでください。なにしろ大ゴールは10年後です。年間ゴール、月間ゴール、週間ゴールといった格好で、細かくゴールを設定します。そして、スモールゴールにたどり着くたびに、自分に対してご褒美をあげましょう。