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自分の時間の使い方を検証する

 まずは、自分が使える時間を確認してみましょう。自分のスケジュール帳を開いて、過去2週間ほどについて、時間の使い方を振り返ります。ここでは、自分の将来に投資をするということで、仕事以外のことに使える時間を見つけましょう。

 「ノー残業デーの水曜日の夜は確実に空く」

 「土曜はどうしても平日の残務を片づけることになる。その代わり、日曜はまるまる使えるな」

 「朝の時間帯を自分のために確保するとすれば、せいぜい週に2回、1回当たり30分をひねり出すのが無理のないところだな」

 こうして見つけた時間の10年分が、10年後のあなたのために使える時間です。冷静に洗い出してみると、非常に限られているということが分かるでしょう。

 その時間でできることを「劣後順位」で絞っていきましょう。劣後順位とは行動科学マネジメントの考え方で、やらなくていいこと、またはやるべきではないことを洗い出して明確にするというものです。

 人は意識しないと、目的の達成には関係ない物事にも目を向けてしまいがちです。劣後順位を決めて「やらないこと」を明確にしておけば、余計なことに手を付けるのを防げます。時間や労力を節約することになるため、目的を達成しやすくなるだけでなく、オーバーワークを防ぐなど、様々な波及効果が見込めます。

捨てることは見つけること

 せっかく挙げた「やりたいこと」の中から「何を捨てるか」を考えるのは、楽しい作業ではないかもしれません。しかしそれをやらないと、結局、すべてが中途半端に終わってしまいます。ですので、何を捨てるかという作業を通して、「一見大事そうに思えること(けれども実際には大事ではないこと)」を取り除き、「本当に大事なこと」を見つけているのだと考えてください。

 おそらく、どんなに多くても5つ、多くの場合3つくらいしか残せないのではないかと思います。「10年間でたった3つか」と嘆く読者もいるかもしれません。

 しかし、考えてみてください。あなたがこの先の10年間で「英会話を学んでいて」「健康のためにジョギングをしており」「日曜日は夫婦でハイキングに行く」ことが日常になったとしたら、それだけでもすごい変身ぶりだと思いませんか。英会話ができる、健康である、夫婦円満であるという「たった3つ」で、仕事やプライベートを含めたあなたの人生は大きく輝き始めるはずです。