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10年後の自分を設計しよう

 この課長の言う通りで、あなたの年齢が今いくつであったとしても、10年など本当にあっという間です。あっという間だからこそ、その間に何をするかによって人生の展開が全く変わってきます。

 ミドルマネジャーの皆さん。輝く課長でいるためにも、これからの人生を設計してみませんか。自分自身の10年後を設計することは、自分の人生や自分の家族をより良いものにするだけにとどまりません。自分と一緒に働いている部下のためにもなります。自分の人生を喜びをもって生きているあこがれの上司が身近にいれば、部下には大いに励みになるはずです。

 こう考えていくと、自分の人生の在り方がほかの人に与える影響が思いのほか大きいといえます。部下を抱えているミドルマネジャーであればなおさらです。それを踏まえて、ミドルマネジャーのあなたがこれからの10年を設計する際には、仕事の面だけでなく、家族などを含めたトータルな人生を見据えてください。

 まずとっかかりとして、あなたは10年後にどうなっていたいのか、具体的に書き出してみます。そして、なりたい姿になるために、自分が今後10年間で身に付けるべきことも具体的に書き出してみましょう。

 例えば、いい仕事をするためには語学の習得などの勉強も必要になってくるかもしれません。健康管理も必須です。もちろん、プライベートも充実させることも忘れてはいけません。

 ただし、こうした姿を思い描く際には、世間の基準に合わせるのではなく、自分自身を軸にして考えるようにしてください。世間の基準につられていては、何のための、誰のための人生なのかが分からなくなってしまいます。

  • 「専門書を毎日読む」
  • 「英会話を学ぶ」
  • 「健康のためにジョギングする」
  • 「ブログを立ち上げ、自分の専門分野についての記事を毎日書く」
  • 「今の仕事にも、そして独立するのにも役立つ資格を3つ取る」
  • 「子供たちと会話する時間を今の2倍に増やす」
  • 「自分自身の趣味として絵画教室に通う」
  • 「夫婦でハイキングを始める」

 やりたいことはいくつも挙げられることでしょう。「これをやってみたい」という自分の欲求に素直になってください。自分の欲求を無視してこれからの10年を過ごしてはいけません。

 さて、やりたいことを挙げてみたとして、ここからが問題です。いくつもあるやりたいことのうち、本当にできることはいくつあるでしょうか。10代の若者ではないのですから、残された人生の時間でできることは限られてきます。漠然と「あれもやりたい、これもやりたい」と考えていると結局、何もできません。

 先ほど、課長は人生の先輩たちの「様々な10年後の姿」を観察し列挙していました。先輩たちの人生の姿には、自分自身の人生についてどこまで計画性をもって取り組んでいたかが現れています。ですから、本当にできることを現実的な視点から選び出し、確実に習慣化していくことが重要です。