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見た目が若いと内臓年齢も若い

「血管年齢」とか「見た目年齢」というのはあまり厳密に「何歳」と言えるものではないですね。

板倉:厳密に決まるものではないですが、人間の体の臓器とか血管とか骨などは、加齢によって全部同じように変化していくわけではないんです。例えば見た目年齢は、特定の臓器の機能が低下していると、それによって大きく違ってきます。例えば肝臓などですね。特に、最近顔色が悪くなってきたと指摘された場合は要注意ですね。

 皮膚というのは内臓のいろいろな状態を反映していますので、見た目年齢はある程度、体の中の状態を反映してくれています。

 例えばシミ、シワ、たるみなどは体の中の水分量とか、たんぱく質を合成する力、血液循環などを反映します。特に血液循環の状況は、肌の色にも現れます。

血液循環というと、血圧とか、動脈硬化の度合いに関係してくる。

板倉:そうです。ほかには貧血の有無、肝臓から来る黄疸なども肌に現れますね。

一般的に見た目年齢が若ければ健康寿命が長いであろうということですね。すると、見た目の若さを気にした方が健康面でもいいということですね。

板倉:見た目の若さは、一つの大事な指標だと思います。見た目の若さを保つようにしてあげるということは必要です。

女性は化粧などでいろいろやりようがありますが、男性の場合はそういう余地があまりない。とは言え気にされている人は多いと思いますが、むしろもっと積極的に気にしましょうということですね。見る部分としては、やはり顔ということになりますか。

板倉:顔と、それから手ですね。手の変化というのも見ていろいろ分かります。あとは目ですね。こうした、外から体の表面を見て診断するというのは漢方などで昔から行われていたことです。現代のように診断技術が進歩してなかった時代はそういう診断をしていたわけです。レントゲンやCTなど機械を使って検査をするようになってきて、見た目の健康さに対する感覚の鋭さが失われてきています。でも見た目の変化というのは非常に大事な兆候で、わずかな変化でも病気を早めに捉えることができるんです。

板倉先生は西洋医学の診療をずっとされてきていても、東洋医学的な見て診断するというのも重要だとお考えなんですね。

板倉:見た目の感じというのは大きいですね。顔色がすぐれない患者さんを調べたら、初期のがんが見つかったことはあります。すぐ手術をして、治ったら顔色も非常に良くなりました。