ポイントは、大きく3つあります。

  1. 質問をする目的をはっきりとさせること
  2. 目的にあった下調べをすること
  3. フレームワークを使って目的に沿った質問を作る

 この3つに気を付けるだけで、確実に「質問力」は上がります。以下、詳しく見ていきましょう。

何のために質問するのか? 目的をはっきりさせる

 質問には、「核となる問題を明確にする」「問題を深堀りする」「思考しづらいことを追求する」「問題の明瞭さ・正確さ・関連性への敏感さを高める」「判断にいたる手助けをする」「人に興味を持たせる」「人を育てる」「人間関係を良くする」などの数多くの利点があると言われています。

 自分は何のために、誰に、どんな状況で質問をするのか?

 その目的を明確にしておかなければ、「いつ」「どこで」「誰に」「どんな質問を」「どのようにするのか」が、決められません。目的が明確になっていないまま質問をすると、適切な時と場や相手を選ばずに聞いてしまう「愚問」になる可能性があるということです。

 例えば、社内の部門全体会議でシニアマネジメントに対して自分の存在を印象付けるという目的であれば、それに沿った質問をしなくてはなりません。部の方針などすでに分かっていることを聞いては、マイナスの評価にしかなりません。既知のことではなく、「そんなことを考えているのか?」という驚きを与えるものや、「部の将来を考えた発言」と取られるような質問をする必要があります。

 部下の育成を目的にするのであれば、部下に考えさせ、行動させる必要があります。ただ単に仕事の具体的な内容を指示するのではなく、部下が仕事の内容を理解しているのかを問い、そして、考えさせるための問いを投げかけられるかが大事になります。例えば、「この作業で分からないところはある?」と聞くのと、「どうやったらもっといいアウトプットになるだろう?」と問いかけるのでは、部下の成長が大きく変わります。

 目的が異なれば、質問の内容も聞き方も変わってくる。このことをはっきりと意識するのが、第一ステップです。

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