営業マンには「携帯用靴べら」がおススメ
ところで、みなさんは居酒屋や料亭などで座敷に上がる時や、帰宅した時、紐靴をどんな風に脱いでいますか。力まかせに手で引っこ抜いたりしていませんか。
脱ぐ時は、靴紐をほどいてから、手で優しく足から抜き取るようにしましょう。

靴紐をほどかずに脱ぐと、足のかかとと靴の腰裏(かかとの内側部分)がすれて、大きな負荷がかかってしまう。これが毎回続くと、靴の腰裏の傷みも早まります。
時々、片方の足で、もう片方のかかとを踏みつけて、エイヤっと靴を脱ぐ人を見かけますが、これも避けたほうがいいでしょう。こんなことを続けていれば、靴がすぐに傷んでしまいます。
もちろん、履く時にも注意が必要です。靴のかかとが潰れんばかりに強引に足を入れる人を見かけますが、やめたほうがいいでしょう。靴のかかとに入る硬い芯(専門的には「カウンター」と言う)が折れてしまうこともあるからです。
できれば靴を履く時には、靴べらを使う習慣を身に付けもらいたいと思います。もちろん、場所によっては靴べらがないことも考えられます。そんな時には、携帯用の小さな靴べらをカバンに入れて持ち歩くといいでしょう。特にあなたが営業などの職種で、1日に何度も顧客の自宅に上がったりするのであれば、携帯用の靴べらを持っていれば相手にも好印象を与えるでしょう。
靴紐を解いてから脱いで、靴べらを使って履く。少し面倒かもしれません。けれど、履く、脱ぐという一瞬の動作に気遣うだけで、靴へのダメージは大幅に抑えられます。加えて、見た目にもスマート。正しい所作を少しずつ身に付けると、今までと違った印象を相手に与えることもできるでしょう。
(この記事は日経ビジネスオンラインに、2014年5月22日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。)
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