間違いないのは、内羽根式の紐靴

 では、正式なビジネスシーンではどんな靴を履けばいいのでしょうか。

 間違いないのは、爪先に横線が入ったストレートチップ、シンプルなプレーントー、爪先に鳥の翼のような装飾のあるウイングチップの3種類です。

[1]ストレートチップの革靴、[2]プレーントーの革靴、[3]ウイングチップの革靴
モンクストラップの革靴。昔は修道士が履いていたため、こう呼ばれている

 いずれも紐を通す羽根の部分が足の甲と一体になっている「内羽根式」のレースアップ(紐靴)で、どんなビジネスシーンで履いても問題ありません。

 紐靴以外では、ベルトが付いたモンクストラップも、ビジネスシーンに適した靴です。

Uチップの革靴。羽根が足の甲の部分とは慣れており、カジュアルな印象を与える

 一方で、同じ紐靴でも羽根が足の甲の部分と離れている「外羽根式」のUチップは、カジュアル感がある靴なので、ベーシックなスーツと合わせるのは避けたほうがいいでしょう。

 正しいビジネスシューズの形が分かれば、次は色。基本的には黒かこげ茶を選ぶといいでしょう。相手に失礼がなく、どんなスーツとも相性がいいのでコーディネートが容易にもなります。

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