ボタンダウンのルーツはスポーツ競技

 ジャケットを着用するとシャツの大部分は見えなくなります。けれど、ボタンを締めても隠すことができない場所があります。それがジャケットのボタンを締めたときにできるVゾーンです。特にシャツの襟は、相手の視線が行きやすく、スーツスタイルに戻るとかえって目立つともいえるでしょう。

 日本のビジネスマンは、よくボタンダウンシャツを着用しています。ボタンダウンとは、襟が小さなボタンで首の付け根付近に留められているタイプのシャツのことです。これにネクタイを締めてスーツを着るスタイルは、職場でもよく見かけるのではないでしょうか。

 しかし、実はこのボタンダウンシャツは、ビジネスのシーンでは使い方に気を付けた方がいい場合があります。

 ボタンダウンシャツはもともと、スポーツのポロ競技で使われていたウエアの襟がボタンで留められているのを参考に作られたといわれています。つまりスポーティーでカジュアルなシャツという位置付けなのです。ですから正式なスーツスタイルでは着用を避けた方がいいでしょう。

 スーツにボタンダウンシャツを着てネクタイを締めた姿は、スーツスタイルについて深い知識を持った人に対して、どこかちぐはぐな印象を与えてしまいます。ボタンダウンシャツにネクタイを着用することで、あえてカジュアルな雰囲気を演出するという、“ハズシ”のテクニックも確かにあります。ですが、これは難易度が高いので、上級者向けの着こなしと言えます。

スーツスタイルについて深い知識を持った人には、ボタンダウンシャツとスーツスタイルはちぐはぐ感を与えてしまう(撮影:古立 康三、ほかも同じ)

 そのため、大切な商談やプレゼンの席でボタンダウンシャツを着用することは、やめたほうがいいと思います。特に、相手が普段、身なりのしっかりしている人や服装のマナーを守っている人であればなおさらです。見た目でつまずき、その後のビジネスに影響を与えないとも限りません。

続きを読む 2/3 襟の開きは狭すぎても広すぎてもダメ

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