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アメリカで生き延びたら希望の光になるかもしれない

 日本の産業界の中で、もうみんな自信喪失して、総崩れ、引きこもりという状況にある。そんな中でもね、我々が1社でも逆風の中を立ち向かって、アメリカではるかに大きな巨体の敵に向かって少しでも、仮に5分の戦いをやれたならば、それなりに生き延びたならばそれは一つの希望の光になるかもしれない。

 僕はもちろん政治家でもないし、そういうポジションでもないけど、せめて1つの事例をつくってみたい。

 1つの事例をつくることが、その小石が波紋を呼んで、刺激を受ける会社が1社でも10社でもあれば、それが1つの社会貢献だと僕は思っている。

日本にも多くの成功事例が出てきてほしいと思います。

:やっぱり我が社に限らず、柳井さんだとか、永守さんだとか、楽天やディー・エヌ・エーとかいろいろな会社が、一生懸命頑張って日本の若い世代から成功事例が幾つか出てくればね、日本の経済もよみがえる可能性がある。

 格差社会反対という、落ちこぼれをどうやって助けるかというのも大事だけど、成功事例を足を引っ張る必要はないじゃんと。成功事例を寄ってたかってたたく必要もないじゃんと。

 成功事例はみんなの希望の光で、成功事例がなくなるともうみんな気落ちするよ。(プロゴルファーの)石川遼が出てきたといったらさ、みんなで足を引っ張るんじゃなくて、おお、すげーなと言って褒めたたえないかんわけじゃん。ダルビッシュが出てきた、おお、すげーなと言って、うんじゃあ俺も野球頑張ろうとなるわけですよ。

 だから、僕はそういう成功事例をジャパニーズドリーム、ジャパニーズヒーローだと褒めたたえるような社会にすることが一番大切だと思う。

(この記事は日経ビジネスに、2015年7月17日に掲載したものを再編集して転載したものです。記事中の肩書きやデータは記事公開日当時のものです。)