シリーズ
「世界の工場」の明日

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中国のスタートアップ投資はコロナ禍で加速するか
中国は2015年以降、スタートアップの起業とベンチャー投資について大規模な規制緩和を行い、2016年のスタートアップバブルを経て、今も起業が盛んな状態を維持している。様々な調査でも「起業する意欲がある」と答える人の割合は…
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コンピューターを再発明するグーグル 最先端だけが半導体ではない
以前、米グーグルが米国の半導体受託製造会社(ファウンドリー)、スカイウォーターと組んで「FOSSi(Free and Open Source Silicon)」というプロジェクトを手掛けていることを紹介した。半導体チップ…
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長い道のりを歩き始めた中国の半導体産業
トランプ政権が中国への半導体の輸出を厳しく制限している。そのため中国政府は半導体産業の育成に躍起になっている。勃興しつつある中国の半導体産業はどこへ向かうのか。
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人工都市・深圳はなぜ成功したか プロトタイプシティ成立の条件
何もないところに、計画的に新しい都市をつくる。それは、都市計画を勉強したことがある、もしくは仕事としている人にとってとても魅力的なことだろう。実際、世界各地で人工都市をつくる試みがある。しかし、そうした人工都市はほとんど…
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下請けから独自製品へ 新型コロナで加速する深圳の変化
中国は新型コロナウイルスの抑え込みに成功しており、製造業はほぼ回復している。深圳でEMS(電子機器の受託製造サービス)を手掛けるJENESISの藤岡淳一社長は「単純な組み立ての外部移転、人気のデバイスに集中…
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一足飛びで新たなサービスを生む「加速都市」のイノベーション力
これまで「新興工業国」という言い方はあった。人件費の安さにより、生産地が移転し、工業国へと経済発展したことを意味する。それに対し、先進国は先進的なテクノロジーもっていることを意味し、特にデジタル技術の発展史についてはほぼ…
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レガシーを乗り越え、ブルーオーシャンを生むのは「俺オーシャン」
筆者らが執筆した書籍『プロトタイプシティ』(KADOKAWA)では、イノベーションを生み出す仕組みが変わったことを説明している。大きな計画と根回しが先行する従来のやり方のほかに、実際に動作するプロトタイプを作り、少数でも…
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「まず使ってもらう」が最優先、中国のソフトウエア開発思想
今やエンジニア大国になった中国では、日本や欧米と同様にオンラインのエンジニアコミュニティーが活発に活動している。ところが人気の技術カテゴリーには違いがある。新しい技術への関心は日本と同様に旺盛だが、品質向上のための仕組み…
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必修化されたプログラミング教育は何を目指しているのか
2020年4月に小学校でのプログラミング教育が必修化された。しかし、実際に学校で何をどう教えるかについてはまだ答えが見つかっておらず、現場は混乱している。
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世界の工場からプロトタイプシティに 深圳の現在地
深圳は歴史のない街だ。産業は改革開放後、外資が主導して生み出されたもので、住民は仕事を求めて移ってきた人が大多数を占めている。現在でも深圳生まれの人に出会うのはまれだ。既得権のない移民たちの新興都市として成長を続けている…
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オープンソースのプロジェクトが終わるとき
あらゆるプロジェクトには終わりがある。オープンソースのプロジェクトも例外ではない。誰でも開発に参加できるオープンソース・プロジェクトが「終わる」とは、開発するメンバーがいなくなることだ。「ひどいときにはそのプロジェクトが…
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オープンな半導体チップ製造が中国を光る街に変えた
これまで半導体チップを作れなかった個人やベンチャー企業が製造に踏み出せる。それは、製造プロセスが最新でないとしても新しい製品を生み出す可能性があることを意味する。例えば最近のPCや夜の街がピカピカ光るようになったのは、独…
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半導体チップ製造もオープンに グーグルがプロジェクト開始
この連載では、これまでもオープンソースのソフトウエアやハードウエアについて紹介してきた。自由でオープンな技術へのアクセスはますます拡大しつつある。6月30日には、グーグルが後援する自由でオープンな半導体チップ製造プロジェ…
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試行錯誤が続くシンガポールの接触確認アプリ、ハードウエア版も
シンガポール政府は強制力を持つCovid-19暫定措置法や政府職員の見回りだけでなく、様々な対策を段階的に進めている。その中の1つがスマートフォンを使った接触確認の試み「TraceTogether」だ。日本の厚生労働省が…
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厚労省の接触確認アプリ、日本社会は試行錯誤についていけるか
厚生労働省が公開した新型コロナウイルス対策としての接触確認アプリ「COCOA」は、COVID-19 Radar Japanというコミュニティーが中心となって開発した。ソフトウエア開発の共同作業を助けるサイト「GitHub…
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「いつまでも必要なシステムができない」と嘆く経営者へ
システム開発の世界で以前からたびたび引用される「顧客が本当に必要だったもの」という風刺画がある。これはコンピューターが一般的になる前の1970年ごろからあるイラストで「顧客→営業→プロジェクトリーダー→設計→開発」と話が…
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オープンソースに対する誤解、「無料版」と何が違うのか
オープンソース・ソフトウエアと聞くと、多くの人は「無料」をイメージするかもしれない。実際、多くのオープンソース・ソフトウエアは無料でソースコードが公開されていて、導入検討時に「ソフトウエアそのものの費用がかからない」こと…
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経産省がソースコードを公開したソフトを配布、進む市民との連携
経済産業省は5月28日、法人の住所や電話番号の形式の統一を行うソフトウエアの提供を開始し、ソースコードも公開した。電子政府に向けた情報共有基盤の構築を円滑に進めるための取り組みの1つだ。今回のソースコード公開はシビックテ…
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エシカル打ち出す鶴岡のシルク、地方都市ならではのイノベーション
山形県鶴岡市は、人口12万人を抱える同県第2の都市だ。庄内藩の城下町として江戸時代から栄えた街だが、日本創成会議が2014年に指摘した「将来消滅可能性自治体」に挙げられるなど、日本の多くの地方都市同様、苦しんでいる。その…
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今こそ正したい誤解、オープンソースは安物の代替ではない
東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイトは様々な自治体に広がっている。他にも空いている病院のベッドの数やオンライン教育、デリバリー情報まで、海外では政府や大手メディアが提供しているような新型コロナウイルス流行下の生活情…