上海で教育ツールや開発ボードを設計・販売するDFRobotは10月18~20日の3日間、「Maker Carnival Shanghai 2019」を開催した。上海は教育熱心なことで知られており、多くの親子連れがこのイベントを訪れてテクノロジーを楽しんだ。

 今回は日本からの出展者が過去最大で、会場の注目を浴びていた。日本からの出展増にはコミュニティーの構築に尽力したDFRobotのレイチェル・ジャンの活躍がある。

日本の自作ロボット(@tctclab作)に大興奮の上海人たち。「Maker Carnival Shanghai」は2013年から開催されている。今年は海外からの出展者が最多だった
日本の自作ロボット(@tctclab作)に大興奮の上海人たち。「Maker Carnival Shanghai」は2013年から開催されている。今年は海外からの出展者が最多だった

 「メイカーが何か、コミュニティーが何かなんて、監査法人で仕事をしていたときは想像もしていなかった」

 イベントを担当したレイチェルは最終日の夜の打ち上げの席で、オランダや台湾、日本など世界中から集まった30人あまりのメイカーたちを前に、自らが歩んできた道について話し始めた。大手会計事務所からスタートアップに転職した彼女のストーリーは、中国のメイカームーブメントを活写していた。

中国でのメイカー教育についてプレゼンするDFRobotのレイチェル・ジャン
中国でのメイカー教育についてプレゼンするDFRobotのレイチェル・ジャン

 メイカー企業であるDFRobotに転職する前、彼女は会計事務所大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)で税務監査の仕事をしていた。先に転職していた上司に説得されてDFRobotに移ったのは3年前のことだ。社内にあふれる電子工作のオモチャや、段ボールや鉄パイプで作ったようなプロトタイプがどういった仕事につながるのかまったくイメージできず、ひたすら戸惑っていたという。

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