「東京都公式の新型コロナ対策サイトはオープンソースで作られた!」などでもお伝えしてきたとおり、日本の新型コロナウイルス対策では、テクノロジーによる市民の社会参加「シビックテック」が大きな役割を果たしている。新型コロナそのものにはまだ決定的な対策が見つかっていないことが、経済には大きな打撃となっている一方で、リモートワークや行政手続きのデジタル化など、社会のデジタルトランスフォーメーションは加速している。
東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイト開発のまとめ役となったCode for Japanは、日本各地のブリゲード(消防団)とともに、日本のシビックテック推進の中心になっている。Code for Japanは10月17~18日の2日間、オンラインのイベント「Code for Japan Summit 2020」を開催する。台湾のIT大臣オードリー・タン氏が基調講演を行うほか、行政と市民がテクノロジーで連携するための様々なトピックについてセッションが行われる。

セッションの内容はシビックテック全般だが、具体的なプロジェクト共有のほか、デザイン、オープンデータ、行政からの要望、さらには様々な利害関係者を巻き込んだ組織づくりまで多岐にわたる。参加は無料で、一部のセッションだけの聴講も可能なので、シビックテックに興味のある人は申し込むとよいだろう。
政府主導で市民を巻き込むシンガポールの新型コロナ対策
筆者もCode for Japan Summitのセッションの1つに登壇する。中国を専門とするジャーナリスト高口康太氏のセッション「中国のコロナ対策とICT活用」でシンガポールの事例を紹介する。
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