全3920文字

 前回(東京都公式の新型コロナ対策サイトはオープンソースで作られた!)でも記した通り、東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」はCode for Japanが主体となってオープンソースソフトウエアとして開発された。同サイトを取り巻く動きは、オープンソースというその特性から、エンジニアだけでなく様々な人々を巻き込んで広がりを見せている。今後、日本を変えるようなムーブメントは、このようなエンジニアの文化から生まれるかもしれない。

都道府県別の感染者数などが一目で分かる「COVID-19 Japan  新型コロナウイルス対策ダッシュボード」。このサイトはCode for Sabaeの福野泰介さんが中心となって開発した

 東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトを構成するプログラムは、プログラマー同士が共同作業するためのサービスGitHub上で公開されており、誰でも自由に使用・改変することができる。また、貢献の仕方からリンクされているCode For JapanのSlackチャンネル(開発のためのやりとりをするチャット)には誰でも参加でき、様々なアップデートや課題の共有が活発に行われている。新規参加者の何人かは、筆者の前回の記事を見て参加してくれたそうだ。多少なりともコミュニティーへの貢献ができたようでうれしい。

 こうした動きに呼応して、日本各地のプログラマーが各地域に対応させたサイトを作っている。前回の記事を執筆した3月11日時点では、北海道版と神奈川県版が公開されていたが、それからわずか4日後3月15日時点で以下のサイトが公開、または開発が始まっている。

(新型コロナウイルス感染症対策サイト)
千葉県 (開発中)
福島県 (開発中)
新潟県 (開発中)
愛知県 https://stopcovid19.code4.nagoya/
三重県(開発中、Code for Japanのチャットで開発報告がある)
京都府 https://yinouelab.info/covid19-kyoto/kyoto.html
大阪府 (開発中)
奈良県 (開発中)
兵庫県 (開発中)
滋賀県 (開発中)
広島県 https://covid19-hiroshima.netlify.com/
愛媛県 https://ehime-covid19.com/
九州  https://dev-covid19-kyusyu.netlify.com/
福岡市 (開発中)
長崎県 https://stopcovid19-nagasaki.netlify.com/
鹿児島県 (開発中)

(民間支援情報ナビ)
静岡県 https://vs-covid19-shizuoka.netlify.com/

 これらは有志の手によって「HackMD」(共同で編集できるメモ帳のようなサービス)にまとめられ、日々更新されている。この記事を執筆してから掲載されるまでに、新たに公開されたり、機能が追加されたりするものも出てくるだろう。東京都のサイトも外国語への対応や日本語が苦手な人のための「やさしい日本語版」の公開など、この数日で多くの改修が行われている。